今日のREITは全面高です。その理由はこれでしょう。
日銀がCP3兆円の買い取りを決定、社債買い取りも検討へ
[東京 22日 ロイター] 日銀は22日の金融政策決定会合後に、前回会合で表明していたコマーシャルペーパー(CP)の買い取り条件を発表した。格付けは債務履行能力が高いとされる「a─1」格相当とし、規模は資産担保CP(ABCP)も含め3兆円を上限とした。3月末まで買い取りを継続することで、年度末に向けて懸念される企業の資金繰りを支援する。
政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標は全員一致で0.1%前後に据え置いた。
会合ではこのほか、議長である白川方明総裁は執行部に対して、残存期間1年以内の社債の買い取りを検討するよう指示したほか、金融調節の一層の円滑化を図る観点から、不動産投資法人債や不動産投資法人が振り出す手形などを適格担保とすることも決めた。(後略)
この記事の元ネタ、日銀からの発表資料が以下ですが、6ページ目以降が重要です。
REITに関する適格担保の要件が載っています。はしょって書いてみますと、こんな感じ。
不動産投資法人債
(1)および(2)を満たしていること。
(1)AA格相当及び、その他の事情(連帯保証をしている企業がA格相当以上等)を勘案し、日銀が適格と認める公募投資法人債であること。
(2)投資法人の主たる運用対象が、不動産や、不動産を裏付資産とする資産担保証券、その他日銀が不動産関連資産と認める資産であること。
投資法人債は、さすがに潰れることは考えられない、上位の有力投資法人しかあまり
発行していませんから、重要なのは投資法人の借入についてでしょう。それが以下。
不動産投資法人に対する証書貸付債権
(1)から(3)までをいずれも満たしていること。
(1)AA格相当以上の投資法人が債務者であって、日銀が適格と認めるものであること。
(2)投資法人の主たる運用対象が、不動産や、不動産を裏付資産とする資産担保証券、その他日銀が不動産関連資産と認める資産であること。
(3)残存期間が10年以内のもの(満期が応当月内に到来するものを含む。)であること。
今日のJ-REITの株価が全面高になっているのは、ニューレジデンスのように、融資が止まって
突然死、というリスクが大幅に後退した、と見てのことでしょう。
ただ、詳しく見てみると、例外がありえる風には書いてますが、基本的にAA格以上ですから、
多くの投資法人が格付を取っていないことを考えれば、そのまま素直に楽観視できない気も
します。ただ、日銀がここまで踏み込んで来ていますので、確かに安心材料ではあります。
一方で、新興不動産ファンド会社の株価にはあまりインパクトが無いようです。
今まで同じように動いてきたJ-REITと新興不動産ファンドの株価ですが、もしかしたらここが
この2つの「不動産銘柄」の分水嶺になるのかもしれません。
久々にポジティブなニュースですね。