それは数年前の話しである。
僕は小鳥探しの山歩きに疲れ‥ 丁度良い木の切り株を見つけて、その上に座って少し休んでいると‥
眼の前の枝にちょこんとヤマガラがやって来た。
彼と目が合うと僕に気づいて飛んで行ってしまうのだが‥
少しすると、少し枯れたようなあの独特な囀りで‥ またその同じ枝へと現れるのである。
それが何回か? 繰り返へされた。
僕はその事を不思議に思い‥
もしかして僕の座っている切り株の近くに彼らの巣でも有って‥
彼が巣の雛達に食事を運ぼうとしているのをもしかして僕が邪魔してるのでは?
と、そんな風に思ってしまう。
そしてそこをそおっと離れた。
以前そんなことを僕はブログへと書いた記憶がある。
彼は枝の上で何時もワーム(幼虫)を咥えている。
何度も何度も見る度に餌を咥えていると言う事は?
多分、自分が一人で食べるものでは無いなぁ〜
まぁ〜 春だし(営巣)… と、そのことから巣が何処か近くに有るのではと予想(行動の?)が出来たからで有る。
まぁ〜 チョット見は「オレ取ったデェー」と、人間に自分が猟った獲物を自慢げに見せてるようにも見えない事は無かったが‥
それは自然界では流石に有り得ないだろうと思う。
子供(🐥雛)が可愛いのは野生動物も人間も生物共通で全く同じである。
ちょっと人間達が勘違いをしているのは自分自身の癒しの為に動物達を可愛いがる行為である!?
それは間違いである。
別け隔て無く生き物の子供達は全てが愛しい存在なのである。
人も野生動物も親達は無償に必死で子供達を☢危険から守って巣立ちさせるのである。
場合によっては自分の子供以外の異種の動物さへ育てる事もある。
一部の人間にもそう言う心を持ち合わせた人はいるが野生動物も同じである。
ちょっと前に八王子の某所に🦉フクロウ(アオバズク)とキビタキを撮りに行った。
最初は小鳥を直接探すと言うよりも、先に来ていた人(ある意味先輩達!)達の行動を良く僕は観察して見た。
まぁ〜 どの方向へ? 皆んなの気が行っているのか…
周囲の人々の話しを何気に聞いていると!
小さな小川を挟む林の奥の奥の方に立つ大きな木にキビタキの巣が枝で隠れて見えない部分に有って…
その巣が有る周辺の枝へとキビタキは姿を見せるらしく皆んなはその同じ方向へとバズーガ砲(巨大望遠レンズ)を向けている。
余程の視力でなければそこ(枝)にキビタキが例え現れたとしても肉眼では恐らくは見えない。(それでも肉眼で見てる人も皆無では無い。)
時折シャッター音がまばらに聞こえる時が有る。
キットその枝にキビタキが停まったのだと推測が出来るも僕には見えない。
カメラの他に別にそれ用(小鳥を探す為)に持って来た双眼鏡で小鳥が来ないかを見ている(注意を向けている‥)人や、カメラ自体のファインダーに張り付いて一生懸命見ている人達が様々にそこにはいた。
まぁ〜 視力の良く無い僕は肉眼では全く歯が立たない。
僕の倍率の低い望遠レンズのカメラでは何気にファインダーを通して小さく見えたにしても‥
そこはあまりにも遠くて写真にしても小さくて(小豆位の大きさ!)良い感じには多分程遠い。
そう思いながらも諦めず、近くに来ないか色々と辺りを何気に根気強く見ていて‥
ちょっとする(時間が経って)と!
目の前の小川の際に立っている案外近い小さくて細い枯れ木の枝へ決まって(定期的に)小鳥が停まる事に僕は気づいた。
遠くへ目が向いている人には恐らくはそこは返って近すぎて殆ど気づいて無い。(見えて無い!)
皆んなの意識が巣の方向の遠くへと行っているからである。
まして、やって来る小鳥も殆どキビタキの雌で‥ ちょっと見た目は雄に比べるとかなり地味な色(薄い山吹色)をしていて、周囲の緑と溶け込んで(同化)しまうからである。
そこへ小鳥が来る事を見付けた僕ですら〜 何回かに一度は、良く見ているつもりでもツイ見逃す。
風も無いのに木の枝が魚釣りの浮きのようにピクピクと揺れる事で「アッ来た!」🦆? と、自分も気づくのである。
枝から飛んで離れて行ってしまった助走時の枝の揺れで‥ アッ居る!! と、気づく等もある。(その場合はもう遅い!)
何回かに、たまに派手な雄もやって来る。
その時にはそこは近いので僕の視力の肉眼でも良く見える。
皆んなの注目とは違うその枝へと僕はカメラを向け固定した。
良く僕はこんな事を面白がってブログ(以前の…)へ昔しは書いた‥
美しい水辺へと突き出た‥ これだ!!
まるで山水画にでも出て来るようなシュチュエーションの風景へと小鳥がやって来て、そこのまさに! と、言うような枯れ枝へとチョンと小鳥が停まる(乗る)ようなことは決して無い。
と、言うような‥ 持論を僕は何時も展開(イメージ)している。
足が良くなく特に受け身的な探鳥をライフワークに活動してる僕がそう感じるのである。(‥もしかして、単に今まで僕が自分で思っている程は辛抱強く無かったダゲ🦆?)
しかし、小鳥の習性で‥ そう言うような特徴(習性)を持つ鳥も居るのも事実である。
現実で実際に見たスタンダードな小鳥で言へば‥
カワセミとヤマセミは確実にそう言う感じである。
彼らは木の枝や岩から水へとダイブし魚を獲る習性があるからである。(なので、水辺周辺の木の細い枝へや突き出た岩へ停まって水中をじっくりと観察する。)
では最初に書いたヤマガラはどうであろう?
実はヤマガラも水辺とは関係は無いと思うも確かにアチコチ回遊(行動経路が存在する。)をしているような小鳥である。
そして今回タゲットにしているキビタキもおそらくは同様そうである。
気に入った枝があると日に数回位は短い時間ではあるのだが同じ枝へとやって来る。
話しはちょっと変わるが猛禽類の🦉フクロウは毎年同じ木に巣を作り同じ枝で1時期(営巣の時期)を家族で過ごす。
見付ければ例えカメラを向けてもその行動を変える事も殆ど無い。
アオサギも日本庭園等の池に良くやって来る。
そんな色々な鳥類がいる。
話しを戻してキビタキだが‥
そう言うことで来る事は解っていて待ち伏せしてても、不手際(機材トラブル)や自分の技術不足で、撮影に行った初日にはあまり撮影が上手く行かず(撮り逃す!)腹を決めて数日間(近くに宿泊し‥)そこへと通った。
まぁ〜 そのおかげで何カットは思う感じのキビタキの写真は撮れた‥
今回ブログにしたのは?!
後で写真を見ると‥ その写真に雄・雌のキビタキがいて(写っていて‥)、
日に何回かは両方(雄・雌)が餌を咥えてその枝へと停まっていたのである。
撮って居る時には気づかなかった!
そう!! そしてその時に、少し‥ あの時(以前の‥)のヤマガラの事を僕は思い出したのである。
まぁ〜 彼ら(当時のヤマガラ)も僕と出会った近く(僕が目撃した。)で営巣をしてるのには恐らくは間違いは無い。
でも、☢危険を冒して何故? 人間が観察(近くで見てる)してるような〜 枝に日に何回も「獲ったデェ!」と、自慢気に彼らはやって来るのだろうか!?
キビタキを待ちながら僕は考えて見た。
そして出た結論である。
まぁ〜 あくまでも何の根拠も無い僕の予想ではある。
多分彼らの巣自体はそこで見てる人間が近づける筈も無いチョット林の深い枝葉の入組んだ高い部分へとあるのだろう。
もちろん、人間以外の他の野生動物(天敵)にも見つけ難いような場所である。(実は1日中彼らを目で追っていると皆がカメラを向けているように大体の巣の場所の見当はつくのだが‥)
彼らが自分自身を見せにやって来る場所はそこ(巣の近く‥)からは相当離れている。
つまり態と自分を人の目にさらして、人の目(天敵)を巣から離しているのでは無いか? と、僕は思っ(結論に至った!)た。
それから〜 雄と雌がそれぞれにその枝へとやって来るのは、巣に入る(給餌の)順番待ちなの🦆しれない。
雄が雛に餌を与えている時は雌が枝で待って、雌が雛に餌を与えている時は雄がその枝で餌を与え終わるのを待っている。
‥の、🦆しれない?
数日間彼らを見ていて何気にそう僕は思った。
まぁ〜 キビタキは雄・雌の形がハッキリ違うのでそう直感的に考えたのだが!
ヤマガラの場合は雄・雌が似てる(見た目区別が付かない)ので、もしかして僕の前へ夫婦でやって来たとしても、その区別はついてなかったのかもしれない。
本当に自然とは不思議で面白い。
野生動物は子供が巣を巣立ってしまえば親が子供に干渉する事は多分ほぼ無い。(巣立った後は親子も他人で兄弟とかの自覚も区別も多分無いと思う‥)
でも、不思議と世代替わりしても‥ 子孫は、どう言う理由か同じ場所へと巣を作るのである。
まぁ〜 僕も写真撮影と言う形で彼らの生活をジャマしておいてなんなのだが!?
野生動物はどんなに可愛くても遠くから彼らがあまり人に見られている事を気付か無いような距離感で見守るのが一番良いのだろうと僕は感じ(信じ)ている。
こういう趣味(自然)と自分が出会えた事で‥ 美しい自然の風景や可愛い野生動物や、その雛(子供)達と多く触れ合えれるような事を僕は今つくづく幸せだと正直に今そう思う。
野生動物(野鳥)の子供達は子供でいる時期(親に保護を受ける‥)が著しく短い。(野鳥は卵から孵り巣立つ「一人前」迄は約1ヶ月!!)
そんな短い時間(人生)の中で人間も野生動物も必死に自然に従いながら一生懸命に生きていて‥
そんなに人が思っている程(人生の長さ‥)には、野生動物も多分一生としてはそうそう時間の長い短いの感覚に人間の感覚程には実時間の違いは無いのだと思う。(人間の感覚では野生動物の生涯は短いと思うが野生動物自身はそうは感じて無い。)
精一杯、子供達を愛でながら〜 小鳥達も生きている。
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