最近、例えば‥ ネットフェ◯ックス等のドラマを見ていると、この撮影は良いレンズ使ってるなぁ~ ってな、見方で‥  


つい、僕はドラマをそう言う風に見てしまって内容にホトホト集中(没頭)出来ない事がたまにある。


私が映像制作業を仕事にしていた当時(遠い過去)は、高画質・高音質と言う事へも多少は気を配って(興味を持って‥)来ていたつもりである。


改めて色々と昔し思い起こし今と比べると趣味の域を出ない僕の最近の日常の世界(野鳥撮影)では画質とか、そう言う事をあまり真剣には考えていない。


まぁ〜 ①先ずは見つけ難い被写体を何とか見つける。(探す!) ②兎に角見つけた被写体を何とかカメラを構えフレーム(ファインダー)の中へと収める。(技術) ③最低限の操作(フォーカス)をして焦っていてもブレないようにそーおっとシャッターを切る。(技術)


今のルーティンの写真撮影ではこれでいっぱいいっぱいだったからである。


そして撮れた被写体が例え小さくても荒れていても‥


その被写体の表情が微かに解り(つぶらな瞳が見えて‥)、何とかフォーカスが来ていて、ブレてさえ無ければ‥ 例へ多少は露出が暗くても(反対に明るすぎて飛んでるのは救い用は無いのだが‥)、しかし、それなら案外自身では大体は満足である。(レベルの高い人から見ればボツなのかもしれないレベルだが!!)


そんなような事なので‥


まぁ〜 韓国ドラマの高画質映像を見ると少し嫉妬をしてしまうのである。


それでは高画質とはどう言う事か? と、自分の目は向くのである?


一般に、a.解像度  b.画像の階調の深さ(ダイナミックレンジ)  c.彩りの美しさ(色深度・色域)は高画質を語る上では外せない基本要素である。


カメラレンズと言う事に最近触れてちょっと勉強をして見て、ドラマの高画質に関わる決定的で物理的な要素は、上記以外にも最と有る事に私は気づいたのである。(そんな良いレンズも所有していないが‥)


それはレンズ性能としの高画質である。


ズバリ!言えば‥  レンズの収差性能である。


先ず上記 b.c. は、全くでは無いが細かい要素ではレンズ性能と言うよりもカメラに依存した性能の影響が方が大きい。


a.は、レンズ性能でも先ず基本の高画質要素ではあるのだが、いくらレンズの解像度が良くても‥ カメラのセンサー要素(解像度)が良く無ければあまり大きく意味は無さ無く両方の機能が合致しないと発揮出来ない要素でもある。(カメラの記録がスチールでは無く動画寄りの小型センサーで低画素のもので有れば余計その意味は大きい。)


まして今(最近の製品)の設計のレンズで有れば余程で無い限りは例へ安いレンズでもある程度性能は優秀なので、解像力やコントラストの差的には良いレンズとか悪いレンズとか特に執着する必要性も低い。(持論であるが!)


では、ネットフェ◯ックスのドラマような綺麗な映像はどんな機材で撮られているのだろうか?


大体一般的に業界言われて(知られて‥)いるのは‥  まぁ〜 撮られた作品を見ればそれも容易に想像出来るが、デジタル撮影で有れば、ARRIのAlexa辺りか?  RED COMODO系の高画素収録でかつ異常に(日本の市販機と比べて‥)高いダイナミックレンジ性能を備えたカメラの辺りと言ったところでは無いだろうか?


国産カメラで言えば‥ 写真撮影機能の殆ど無い映画及びCM撮影を謳っている、PansonicのVARICAM LTや、SONYのBURANOと言った所である。(Cannonにもあるような? EOS R5C)


最近は割りかし新参メーカーであるオーストラリア製の BlackmagicDesign 社製のカメラも業界では同様にコストパフォーマンスも含めて注目されている。


レンズで言えば‥ 


DSLR専用一流シネマレンズ(元々はFilmカメラ用のレンズメーカー)として有名なのが、シュナイダー(ドイツ)・アンジェニュー(フランス)・カールツアイス(ドイツ)・シグマ(日本) ※左記はレンズ専用メーカーとしてのサードパーティ製、キャノン(日本)・フジノン(日本)  ※カメラメーカー製と大まかに言った所であろう!?  ‥(使った事が無いのでハッキリ断言は出来ない。)


上記の以外にも中国や韓国製の案外優秀で安価なシネマレンズも少し存在する。


不思議なのはDSLR(高品質な動画も撮れる高性能スチールカメラメーカー)として有名なカメラを作っているSONYとPansonicの純正レンズには動画撮影に寄った傾向のレンズは多少有ってもシネマレンズと正式に謳う(純正シネマレンズ)レンズのラインナップは無い。


メーカー自身が!! ちゃんとしたものが撮りたければ他社のサードパーティー製の性能の良いもの(レンズ)を使え! と、どうも僕にはそう言っているように聞こえてならない。


反対も言える‥


秀逸なシネマレンズのサードパーティ製品は最低限カメラメーカーのマウントがシネマレンズと合うようにダケ設定(設計)されていて殆どのシネマレンズが高機能のカメラに対してマニュアル操作(フォーカス・アイリス)専用レンズである。(電子接点はほぼ絡んでこない。  ‥オートフォーカスやAEや手ブレ補正機能は兎も角だが、せめて高機能カメラなのでカメラファインダーには色々な表示機能があるので、それでも最低限はレンズのフォーカス領域(距離)及び絞り値やズーム位置等のレンズの稼働情報はファインダー内で表示されて欲しい。)


進化したのは韓国製のサ○ヤンと言うメーカーでSONY製のカメラのオートフォーカスに対応した電子接点付きのシネマレンズと謳っているような一応シネマレンズの規格に即した製品が最近はある(知ってる‥)位である。


多分、基本このクラス(VARICAM LTやBURANOのような用途に映画やCM撮影を謳って無い製品)は動画業務機でも写真用のカメラに動画機能が付いた的な考えが基本設計の根本にと位置するカメラとレンズなのである。


まぁ〜 それ以上のVARICAM LTやBURANOの上位機(法人営業機種)は「高価だし‥ オペレートに相当技術を有するので‥ 専門家(業で映画やCMを撮影する人)以外は使用や所有を控えろ! 素人の手に負える機種では無い。」と、言うような恐らくメーカー側のスタンスなのであろう!?


カメラも少し変わっていてDSLRと比べると大きくて重くて単体のリグ無しでは中々使い難い形状である。(DSLRのように最近流行りのコンパクト性は無い。) 又、ボディーに配置された機器を操作する各種スイッチ類を何気に素人目で見ると通常のDSLR等と比べると実に変っていて複雑で有る。


もう一つは記録方式が高画質に特化して作られた製品なので収録データが重く一般のパーソナルコンピュータでは中々収録した映像データの編集がし難い。


確かにに気軽に撮れるカメラと言う感じでは無い。


それに比べてCannonやBlackmagicDesignのカメラは映画撮影やCM撮影を謳っている動画撮影機種でもDSLRの形状により近くコンパクトである。


しかし、それでも‥ まぁ〜 最近の若者や趣味人はある意味に置いて専門家を超える勢い(技術や知識を有する人)の人が多い。


機材のコストも上記専門性の高いプロ用の機材でも、まぁ〜高いとは言っても‥  


数百万円単位で! 例へば車を買おうと思ったら〜 今の日本人の裕福な社会の中では趣味に絶対使えないと言うようなコストでも無い。(僕は特に貧乏なので難しいが‥)


一昔前は、同じレベルなら数千万円以上のコストが普通に撮影機材には必要だった!


僕が映像に興味を持ち始めた時分は未だ技術でもTV放送はSD規格で、映画撮影用(デジタルシネマ上映)のデジタルシネマカメラですらまだFHDに届かないHDの720P(HalfHD)のVARICAMの時代で有る。


当時は操作技術(オペレーション)も、技術会社(映画撮影)に入り見習いから始めて先輩から習うか? 専門の学校でそれなりの勉強するか? 映画撮影のプロ活動するにはそんな程度の選択しか無かった。


全く何も無い所からの独学は中々難しい時代で有った。


それでも、ようやく多少マニアックな‥ そう言うようなデジタル撮影技術の専門誌がチョコチョコと出始めていて私はそれらを良く見ていたが‥


少なかったがNetにも少しづつ機材情報(業務機販売)等も出始めていた。


まぁ〜 それでも実機が手元に無いと実戦に即した撮影技術は到底中々身につかない。 


僕は当時アルバイトで大きなブライダル会社の撮影部門で機材へ触れる事が出来た。


ここが大事である。


それが今は少し趣味(興味)に気合を入れれば‥ 


「君も劇場公開映画並みに作品が撮れ(作れ)る🦆?」と、言うのも‥ 


昔し程に非現実では無くなって来ているのも事実である。


勿論、撮影技術での限定的な話しではある。(商業映画の制作は撮影技術以外でも未だ未だ多くの必要な重要要素が多く有る。)


と、正直そう思う。


そう、要は現在はやる気と勉強(知識)で何とかなる🦆と言う時代なのである。


それに、今は雑誌どころか WebSite や YouTube と言うメディアでの映像付きの技術の情報提供も盛んなのである!!(オペレート説明だけでは無く特定機器の性能テストや実験動画まで有る。)


それらはとても解り易く技術習得にもとても有用(便利)である。(YouTuberの職人さんありがとうm(_ _)m)


やる気あるものと‥ 学生には、今は撮影技術に関して天国である。


話しが何時ものようにブッ飛んだが本題に戻って‥


ここからの説明には上記a.b.c.(解像度・ダイナミックレンジ・色域) の画質要素は対象となるのが優秀なシステムのカメラ使用を前提としての話しなので、この先には上記高画質要素は割愛して話しを進めたい。


では、高画質がドラマの話しの筋道さへ見失わせる程とはいったいそれは何か?  と、言うような事がこれからの話しである。


先ず一番の要素としては広角画角側での湾曲収差の自然さだと私は感じている。


ドラマを見ていて画面全体の歪み感がとても少なくスッキリ(シンメトリーのbox的な印象)としている。


つまり、人間の目で見る世界に近い幾何学的な背景となるからである。


仮に低予算バジェットでDSLRで撮影した場合そのシステムに合ったスチール用の安価なレンズでは流石に中々こうスキッとはいかない。(画角の周辺が歪んだ安っポイ絵的な‥)


それでも最近の技術で湾曲収差は撮ってる最中にカメラ内で自動補正したり、後の編集で補正も出来る。


次に広角画角でのパンフォーカス時に画面全体に解像力が均一に高い絵だと言う事で有る。(ビデオ撮影では透明感が有る絵、スチール撮影では抜けの良い絵。)


広角での遠景なども写る描写の場合は遠近感とシャープ感が生き生きして見える。


良く良く注意深く見ないと画面周囲の解像感までは一見は良く解らない。


安いレンズでは徐々にグラデーションの如く画質(解像度感・コントラスト・明るさ)が中心から放射状に画面周辺へ向けて落ちて行くからである。


しかし、その差は恐らくは直感的にチョット見た印象と言うよりもより深い心理的な形で表れるので有る!


今回の話題の最後の要素はボケ感(味)である。


何でもかんでもF値の高いレンズで撮って背景がボケてれば良いと言う訳では無い。


美しいボケ(高品質なボケ)の発生である。


背景が発光するような光源が写る場合は美しく丸く均一なでソフトなボケが好まれる。


かつ、幾何学的な家具や建築物での直線的な造形はその形(真っ直ぐな形)を保ったままに輪郭だけがソフトにボケる。


それが心地よいボケ方である。


丸い円形ボケが画角の端の方に行くに連れて不規則な楕円形のボケに変わったり、ボケの輪郭線が強くそれが二重三重になったり何かの輪郭のようにゴチャゴチャ線が入ったりしていると被写体よりも背景が気になってドラマの内容どころでは無い。


直線の輪郭も二重になったり不均一に湾曲したようにボケたりするのもいただけ無い。


まぁ〜 文頭の掴みで記した、あまりの高画質が過ぎても、それが気になって!  とも‥ 書いたが、ちょっと不自然な良くない画質でもドラマ内容には感情移入が出来ない事も同じ(事実)である。


画質良いのも悪いのも僕にはとても気になる。


人とは贅沢な感情の生き物である。


そう言う意味でドラマは不自然さを感じさせない抜けの良い鮮やかな撮影描写がとても重要である。(作る側の意図的な要素もあるとは思うが‥)


上記したような高画質条件を全てクリアの出来るDSLR用の(カメラメーカー製品)レンズはまだまだ中々はそうは無い(ハイエンドレンズしか‥)と思うが‥


上記にあげたシネマ(映画用)レンズで有れば何とかソコソコ条件をクリアしていると思われる。(値段を考えるとそう信じている。)


一般向けに量販店で市販されているようなスチールカメラの交換レンズの性能程度では今のところは色々と細かくクリアするのは難しく思える。(それでも‥ プロ用としても収差が少ない性能の良い高級写真用のレンズも多数市販されているものが実際には有る。しかし、価格対を性能差として比べて見ると‥、 完全マニュアルの動画撮影性能に特化したシネマレンズと比べれば! 多分? それらに比べて写真撮影専用のレンズは未だ未だのスタンダード的な一般向けの誰もが使える性能なのである。それは、誰にでも‥ 簡単で上手く撮れるような様々なオート機能の充実した機能を技術が投入されたコンシューマ向けのレンズ設計思想が基本的に取り入れらたレンズと言うことである。)


では、一般に簡単に安く手に入るDSLRとそれ用(スチールカメラレンズ)のレンズではネット◯ェリックのような高画質的なドラマは撮れないのか?(DSLRの専用レンズでは太刀打ち出来ないか?) と、言う疑問であるが?


それは、まぁ〜 多分、「正確(正直)な所は、多分、難しいでしょうね! 」と、言うべきではあろうと思うが!?(上から目線!!)


今までの話しではレンズの性能自体を語って来たので使い勝手については今回は棚上げにする。(ハイエンドレンズが高価なのはこの要素の方が大きく重要である事も忘れてはならない。)


天邪鬼な僕は!!!!!


広範囲のダイナミックレンジで高フレームレート+4K解像度で、かつ高ビットレート収録出来るレベルのカメラ(コレくらいなら10万以下の値段で現在手に入るような〜)が使用出来そうであれば!


そこそこの高性能のスチールレンズ(割りかし安価なDSLR専用レンズ)を上手く工夫して組み合わせ活用(操れれば‥)すれば!!


一度試して損が無い事がある!!!!!


※自然光にしろ、照明にしろ、レンズになるべく真っ直ぐな光のみを選んで入れる工夫を撮影時に考えながら効率良く行う。(レンズフード装着とか、自然光や照明光のレンズへの入射角度や反射の位置の工夫とか‥) ※なるべくより多くの光をレンズに取り込む。(フィルターは必要最低限以外になるべく挟まないとか、性能的に明るい高性能単焦点レンズを使う。) ※ズームレンズの場合はワイド端テレ端の画角の使用を避ける。(カメラの位置や移動で対処する。) ※露出はISO感度シャッタースピードとNDフィルターを駆使調整して、絞り優先で魔法のF値を使うように心掛ける。 ※プレビュー画像を見て、背景に汚いボケが出る場合は背景を工夫(美術)するとか、露出調整で被写界深度を故意に深くして背景ボケをなるべく薄く目立たなくするとか?


まぁ〜 表現の技術や作業効率無視で高い知識(テクニックと手間)が必要な本末転倒•因果応報の策(技術)ではある🦆? 


だが、それでもそんな面倒な事をして工夫をすればある程度は案外近い(ハイエンド映像)とこまで行ける🦆!!


投げやりな言い方をすれば、低バジェット作品でも良い画質の作品は現実に作られている。


反対を言えば手間を回避し効率を優先すると高バジェットの制作でもスタンダードな画質なってしまうと言う事である。


私は戒めとチョット期待の意も込めてそう思うのである。


まぁ〜 上記の手法等は私が考えた訳でも無く、実は撮影を業としている人(基礎から学んで来た者)なら〜 大体は昔から知っていて(基本で言われいる。)当たり前のレンズ知識(撮影知識)なのだが‥


僕が業として携わっていたビデオ撮影よりも、今のDSLRの撮影の方が恩恵を受けやすい知識である。


僕は趣味程度だが近日DSLRレンズと言う性格の機械(カメラ)概念に少し触れる機会が今回有って実際に実感したと言う訳である。


しかし、僕の今の場合だが‥ 


「小鳥チャン可愛いネェ〜 ちょっと今いる枝から右の枝に移って停まって見て!  目線こっちネ!! 1分そこでジーッとしててね! 小鳥チャンその表情とても良いヨ! 」っては、野生動物には全く通用(聞いてくれない!)しない。


冒頭に書いたが、そんな訳で今の所での上記の話しは、僕のライフワーク(趣味の撮影)には全く関係が無い分野の知識ではある。


昔し(若い頃)遊びで作った動画撮影システムだが、元々違う分野(用途)での設計で作られたカメラ(DSLR)+レンズ(ビデオカメラ用)の組み合わせなので、実際システムの同調は取れていない。(マウントダケを無理矢理に合わせて結合してあるダケなので‥ 光学性能的に色々な弊害が実際現れる!) まぁ〜マウントが合う(フランジバックが合う)だけでも面白く、無理矢理使えない事も無いが、どうも回析傾向にある。 ‥絞り値のある位置とズーム域(画角)のある位置で絵が急にソフトになる。又、システム自体の重量バランスも良くない。(しかし、DSLR用のシネマズームレンズを使ったとしても、バランスについては上記と同じような感じで良くはない。 ‥いずれにしても撮影にはカメラリグは必須である。)