『真珠の耳飾りの少女』は、言わずと知れたフェルメール作の代表的な有名絵画である。


僕は写真を少し撮るので‥ (人物は無いが!)


この作品の題名を聞くと‥


フト、自ずと人物描写のライティングの基礎と言うことが真っ先に頭へ思い浮ぶ。


絵の中の表現は自然光なのだが、この絵のようなライトの当て方をすると著しく人物が映えるような〜


写真、映画、を扱う技術者の間では多少有名な話しで有る。(私も先輩から習った!!)


フェルメールの本物(実物)の絵画を直接見た事は無いが、それでも絵の女性(肌)に対する光の描写の美しさは僕にも解る。(画集等で見ても‥)


人が目で見る感覚に一番近い描写だと思うのは写真で有る。


写真はそもそも化学的(物理も含む‥)な反応で人間が素手で描いているものでは無い!


その為にリアルで有る。


リアルとは、美しいか? そうで無いか? それは実に問題である‥


まぁ〜 どちら? 一概には言えない。


しかし、『真珠の首飾りの少女』は人が素手で書いた絵画なので、写真に比べると女性描写は写真程にリアルとは言えないが美しいかと言えば間違く美しい!!


それが『芸術』と言うことをであろう。


では、今回の本題だが‥


今日は映画「ハリー・ポッター」の、話しをしたい。


JKローリングス作の小説ハリー・ポッターの世界は独創的で実に素晴らしいものだが‥


現実世界からはかけ離れたおとぎ話のような内容で有る。(非現実!)


私はこの世に60年間も生きて来て、そんな魔法使いの世界は絶対無いと断言する。


良い大人が、何処か(自分の知ら無い!)に‥ そんな〜 世界が有る等と思うのは知性を有する人として甚だ可笑しい。


評判を噂に聞いただけで、まぁ〜そんな印象なのだが‥


蓋を開けて見れば‥


僕は「ハリー・ポッター賢者の石」から〜 シリーズの終わるまで‥ 公開されている総てを(テレビ・DVDを含む‥)見ている。


それも何度もである。


最近は「ハリー・ポッター死の秘宝」も、netflix で何回も見てしまった。


不思議と物語の非現実世界の中にへ引き込まれて行く。


まぁ〜 そんな事を映像を見て久々に思った!!


物語が面白い‥ ラドクリフ君の演技が上手だとか‥ それには色々な要因は有ると思う。


そんな中で、チョット今日は映画のルックに触れて見たい。


先ずは‥ 全体的な印象だが‥ 彩度が低く緑方向にHue(色彩)が傾いた感じのルックである。


最近流行りで、映画でもテレビでも良く似た感じが使われている。(ビデオカメラ撮影のテレビドラマとかにはウッテツケ!)


その中でも特徴が有るのが‥


背景はそんな感じで見る者にその特徴を印象付け、非現実世界観を演出しているのだが!


人の皮膚の肌色だけは、特に美しく現実の色味に近くしている。


もう一つはどんな媒体(テレビ・映画・Net)で観賞しても、映像の解像感が秀でている事を感じる。


流石は Film 撮影デジタル技術の融合が為せる技である。


ここからは憶測であるが‥


舞台背景は勿論非現実世界なのだが、その中に登場する人間(マグル)は、リアルに見えて物語に引き込む演出がなされているのでは? と、チョット勘ぐってしまうので有る。


特に「ハリー・ポッター死の秘宝」はその辺が特徴的で有る。(違う🦆だが‥ 個人的な感想として‥)


何でこんな事をマジマジ書いたかと言うと‥


前回書いた‥ 映像のカラーグレーディング手法の一つである、ブリーチバイパスと言う手法はこんな感じ(演出意図)にピッタリのルックなので有る。


しかし、これら映像の意図(現実世界からの逃避)はともかく‥ 


少なくともこの映画の手法はブリーチバイパスでは無い。(エッセンス程度の意図は多少はある🦆?)


何故、そう思う? かと、言えば!


この映画はどれぐらいの? 比率かは‥ 想像すら出来無いが! 


背景と人物は殆ど別に撮られて後に合成されたものである。


人は忠実に美しい正しいライティングで綺麗な肌色を撮影し‥ 


背景はCGで作られ色々な味付けの彩色を施されて作られている。


多分だが、そんな感じで総合的にこのルックが完成しているのであろう。


まぁ〜 Hollywood 映画は流石に凄ゲェもんだなぁ~ と、 考えさせられる。


たまにシーンを良く見ると‥ 背景と人物が一緒に撮られてる(と、思われる‥)シーンでは、不自然に緑ポイ影が有ったりする事が見て取れる。(編集で色を傾けた痕跡!)


多分そういう手法だと思うのだが‥


下記は蛇足で有る。


調べて見るとこの「ハリー・ポッター死の秘宝」を撮った撮影監督(多分カメラマン)だが‥


以前に映画「真珠の耳飾りの少女」を、撮影したカメラマンらしい‥


これも素晴らしいライティングと映像表現で有る。


最初にも記したが‥


リアルがリアルで無くなる(現実を非現実に引き込める!)表現の出来るカメラマンで有る。


まぁ〜 小鳥撮影が唯一の趣味である年寄りの戯言だが‥ 


何時かはこの技術を参考に(勉強)して、何かに役立てたいと‥ この歳(60歳)になっても、私は未だ妄想をするので有る。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



※しかし、特殊メイクなのか? はたまたCGか? 映画の少女は絵の中の人物と双子のような全く同じ顔である。


そんな人物が探せば(オーディションで)現実に存在するのだろうか? それも女優さんで‥ (絵と現実の少女と唇の形が微妙に違う事に気づいたのは唯一の私の心の救いで有る。)


※因みにブログには説明用の写真が無いと少し淋しいので取り敢えず写真を貼ってあるが‥ 


下記はモネの肖像画(写真?)で、絵はシャガールで有る。 記事とは直接的には無関係!?





※ポーラ美術館より引用!