僕には10回は通っている神社がある。(案外信心深い‥)


住んでいる所からは少し離れた地方の神社である。


その神社の宮司さんには既に過去5回以上は何気に会っている。


まぁ〜 会うと言うより境内でたまに見かけたと言う方が正確な表現であろう。


失礼だが僕の印象はあんまり愛想は良くない。


神社が厳かで霊験あらたかと言う事ではそこの宮司さんがあまりに愛想が良いのも考えものなので‥


それはそれで良いのだが!


自慢では無い。


僕が天津祝詞を唱えられる事は多分宮司さんは知らない!(エセだが‥) まぁ〜 趣味程度ではある!!


去年の春に境内の大欅に、細い小さい縞蛇が‥ 多分、冬眠から覚め‥ ユックリユックリと高く迄登って、小鳥の卵を狙っているのを僕が見た事も宮司は知らない。



白猫が神社に入る不浄を木に登り見張っている事はもしかして知っているかも?



そこは良く街中にある小さな部類の規模の神社である。(僕は建物の大きさでご利益の判断はしない。)


稀に見る大きな欅の木が神社にはそびえ立っている。


以前からのブログで〜 僕が小鳥撮影が趣味と言うことを考えると‥ 読んで下さっている皆さんは想像は付くと思う!!


そこはフクロウの子育てで有名なフクロウ神社である。


今日はその神社の宮司さんがである。


僕が駐車場から車を降りて、神社の境内に向かうやいなや‥ (スポーツカメラマンの持つような大型の高倍率の望遠レンズでカメラを木の上に向けてる人が見えたのでソッチに向かうと‥)


カメラをぶら下げた僕を見て、宮司さんが、「ダンナさんそのレンズの倍率だと‥ 此処が丁度良いですよ。」(案外カメラに詳しい!!)


「チョット角度はあるけどねぇ~ フクロウには一番近いですよ!」


と、ニコニコして僕にそう言ったのだ!!


僕はニコニコした宮司さんへ‥


思わず‥「ハイ!」 と、元気よく答えた。(まるで小学生みたいに!!)


確かに今日は居た。

フクロウが欅の木の枝に確かに居た。


2年越しの10回目でようやく撮れたのである。


実は、前にも(初めて来た時に‥)、神社の裏の深い林の森で、相当高い杉の木に停まっているフクロウを僕は見たことはある。


その時は‥ 入れる所からフクロウまでの距離が遠くて、かつ‥ 杉の森が木々が入り組んでいて暗くて‥ 


非力な僕のカメラとレンズの装備では全くフクロウは見えず!


他に来ていた、親切な人の高性能なカメラで、フクロウの姿をチョットのぞかせて貰った‥ そんな苦い記憶が過去にある。(それがフクロウ撮影のバネなった!)


野生のフクロウを見られてそれはそれで感動した。


まぁ〜 しかし、懲りない、それから9回目だが、今日もカメラとレンズはその時と全く変わって無い。


ただ、今日はとても良いお天気で、それも今は昼の少し前である。(条件は格段に良い!)



欅の緑にむせぶような葉も実に風景へと映ている!


居た、居た!

寝てるケド!!(夜行性)


そんなフクロウを見てて‥


こんな事を僕は思った!


毎年は見れない。が、それでも、定期的にフクロウは此処の神社の欅の木にやって来る。


何故だろう?


ここはフクロウの子育てが有名な場所でワサワサと人間がそれを大勢見に来ているのに?


そんな騒がしい所に何故? ワザワザ子育てにフクロウは此処に来るのか?


此処に素晴らしく立派な欅がある事がおそらくはその理由の一つではあろう? もちろんここ(大欅の木)には過去からの子育てに適した巣穴も有る。(見たことは無いが‥)


もう一つの疑問は‥


フクロウも妖怪のような〜 一羽の個体はそんなにも長生きをしないと思う。(一羽で何十年も何回も子供は産めないハズである。)


しかし、何十年も、フクロウが此処に来て子供(卵)を生んで子育てする。


多分、此処で生まれて巣立ったフクロウが、また世代を超えて(雌の子孫が?)お母さんになってこの欅にまた来るのだと思われる。


そんな事を考えると実にこの神社は不思議である。


そして、子育てし、生まれたフクロウの雛を人間にお披露目し‥


また何処かへ行ってしまう。


フクロウは神の化身で人間の存在を理解して此処に来る。


そうとしか思えない。


僕は始めて今日野生のフクロウを写真に収めてそう思った。


思いと言うのは案外真面目なら叶うものである。


夢は絶対に持つべきである。


そう思った春の一日だった!


沖縄は既に梅雨入りしている。


もうすぐここ(関東)も梅雨に入るだろう!!