何時も本当の撮影技術の話は程々にはぐらかしている。


何かこの時期に僕が興味のある機材絡みの話も‥


何だかなぁ〜


と、少し、思っている‥ からである。


まぁ〜 小鳥の撮影が面白くてソッチに活動も逃げてる感が自分自身も歪めない。


そう言えば‥ こんな話しを‥

少し、思い出した。


デジイチでスチールカメラのレンズを使って動画撮影が出来るようになった初期の頃に、つまりはビデオカメラからドラマ撮影等がワイドでも映画の手法のような被写界深度の浅い絵が撮れるデジイチにマニアの間でカメラがシフトした時期。


10年位前、Webには、撮影機材談義や、撮影の工夫や撮影の実験のサイトがいっぱい有った。


最近は殆ど見かけない。


先ずDOFアダプターと言うものを誰かが考えた。


そして、サードパーティのメーカーからも発売された。


ビデオカメラのレンズの前に設置しスチールカメラのレンズをその前に装着を出来るものである。


原理は意外に簡単で‥

スチールカメラのレンズの焦点距離の所にすりガラスをハメて、スチールカメラのレンズの絵をすりガラスに写して、それを裏からまたビデオカメラで撮るのである。


スチールカメラレンズの特徴の被写界深度の浅い絵が撮れる。(デジイチで撮った動画のような〜)


しかし、2つ弱点がある。


すりガラスのザラザラした粗さが絵に出るのとモチロン絵の解像度も良くない。


もう一つは、すりガラスに映る絵は上下反転している。ビデオカメラ自体にその補正機能(監視カメラには有る。)が有れば別だが、普通はデジタル編集で後で戻さなければならない。


次に、ダイナミックレンジを少しでも良くしようとする工夫が有った。


カメラのカラーシステム(カラープロファイル)にアクセスして‥


収録時のカラーを出来るだけ低クロマ(rawに近いイメージ)にして‥ コントラストも下げ(カメラの素のダイナミックレンジいっぱい)ダイナミックレンジを稼ぐ‥


後、編集での最低限のカラーコレクション(最近はグレーディングと言う‥)で、好みの色に戻す方法とか!


一時期私も夢中になった。


感じでは‥

多少微細な効果が有ったように記憶している。


僕は主にデジイチでは panasonic GH2 と言うカメラで色々とやっていた。


しかし、上記のカラーシステムを試したくて‥

Canon EOS kissも買った。


先ず panasonic 興味を持ったのは‥ ???


それは海外の有志(同志)が panasonic GH2のファームウェアを書き換えられるソフトを開発しWeb上で無償配布したからである。


僕は直ぐに飛びついた。


これは本来カメラに固定設定されている動画記録レートを任意に操作が出来るファームウェアである。


高画質に設定すると‥

それなりに画質は上がる。


まぁ〜 SDカードの記録媒体の書き込みスピードが追いつけばそれなりに機能する。


当時は高額だったが、超早い書き込みが出来るSDカードが手に入れば‥


意外にその効果は如実に確認出来た。


海外の有名な信頼出来るソフトメーカーからかなりダイナミックレンジの向上が期待出来るカラープロファイルのEOS用のソフトが販売された。(前記した手法の延長版)


その後、Canon のカメラに、殆どのEOSのカメラの機能をカスタマイズ出来るマジックランタンなるファームウェアソフトも海外の有志から無償配布された。(インストールやカメラ操作を間違うとカメラ自体壊れると噂があった。)


その後、第2期で‥


先ず4k動画が収録出来るようになった。


良く昔の映画撮影技術者は、デジタル解像度が将来何kに進化しても、フィルムによる無数に近い粒子に解像感は決して勝てないと言っていた。


デジタルがフィルム解像度を超える事は無い。


と、言う、話しを聞く。


もう、8k時代も目前である。


まぁ〜 理屈は理解しても、小規模映画館での4kデジタル上映を見ても、僕的には違和感無く見られる。


まぁ〜 自分はテレビに染まった人間と思う。


メーカー(PanasonicもCanonも‥)自ら、ダイナミックレンジの向上に関する2つの技術が提供された。


まぁ〜 もちろん、有償だった!


logやrawと言う技術である。


どちらも、最初に書いた、記録時のカラープロファイルを調整し、最大限ダイナミックレンジよりにチューニングする技術である。


多少値段は高かったが、メーカー技術なので信頼性は絶大だった。


僕の記憶はそんなとこで途切れている。


実際に劇場公開レベルでの映画撮影を目指すと‥


ピンキリのキリの方でも、自分の知識では、機材費(カメラ・レンズ等)レンタル代が日で30万は必要である。


放送用のビデオカメラならもう少し安い‥


映画の表現力と言う目で見るとテレビドラマのようなテレビカメラで作る映像表現は人気が無かった。


それがキリではあってもデジイチ撮影を工夫すれば安価で可能なのである。


では、時が経つ、今、何故そこから〜 それらが盛り上がらないのだろうか?


原因は2つある。


一つは、もう、デジイチのハイエンド機種はメーカーの手によって‥ そのままで映画撮影用と言っても過言で無い程の機能を持つ高画質なカメラが各メーカーから発売されている。(映画撮影用のレンズメーカーから対応するシネマレンズまで発売されている。)


つまり、高画質に対して、コンシューマの工夫などは全く必要が無くなったのである。


それも、業界を知っている人なら明らかに低コストである事が解る。


もうひとつは、映画や、ドラマの類いの制作を道具が有っても実際は中々出来ないと言う事である。


まぁ〜 これは当時もそうである。


僕は基本技術畑だが‥


ドラマを撮りたくて制作もテレビ局で経験している。


とにかく、ドラマを作ろうと思うと‥


先ずは、本(物語の筋)、俳優、撮影場所、撮影の段取り、これらには膨大な手間とお金と人出(仲間)が必要である。


機材を手に入れても、まぁ〜 そこから先が進まない。


これは僕の言い訳でもある。


そんな中、自分にも、他の技術者にも、今後を期待したい。


またそんなサイトが沢山出来るよう祈るばかりである。


まぁ〜 自分もあきらめず活動して行きたい。



なので面白くなって来た野鳥撮影も程々にしなければと思う今日この頃なのである。