本題の前に!

昔し、興味深く読ませて頂き、お世話になっていた‥

動画撮影に関しての個人的な技術ブログが最近は皆さん、程んど更新が無い。

僕のブログは技術ブログ等と呼べたものでは無いので論外であるが、皆さんの、僕が尊敬を抱くブログは色々な挑戦や工夫が光っていた。

最近のそれらには、作られた作品(映画等)に対しての感想や、新製品の撮影機材のレビューのような記事が多い。

まぁ~ 面白く読まさせて貰っているが‥
以前のようなエキサイト感は少ない。

当時ブログを見ていて、僕なんか、GH2を購入し‥ ファームウエアをハッキングしたり、EOSを購入し、マジックランタンを運用(インストール)したり‥ まぁ~ で、作品は? と、言うことは置いておいて‥

ものすごくドキドキ(壊れないか?)し、カメラテストする事が凄く楽しかった。

その原因は‥

まぁ~ 近日、ブラックマジックと言い、パナソニックと言い、劇場映画撮影レベルのカメラが50万円以下で発売されるなど‥ そんな映像制作者に取って天国のような時代なのである。

そう考えると‥
まぁ~ 自分も含めて‥ 仕方無い。

昔しのような‥ 工夫や、色々な発想を膨らますより‥ 少し欲ばって、お金貯める事に頑張る自分がいる。

全く、そう、そんな保守的になった僕ごときがブログを書いていても、力も、説得力も無いのだが‥

少しでも、昔し、僕の心を踊らさせてくれたブログに近づきたいと思う。


さて、そう言う意気込みの本題である。

前回はプロ動画撮影に置いてシネマレンズが何故必要か? と、言うことを‥ 市販レンズのフォーカス構造を考えながら書いたつもりである。

今回もレンズについて少し書きたいと思っているが‥

今回は、反対に‥ シネマレンズと同等のコスト(最新式高級インテリジェントレンズ)の、各社オートレンズの動画撮影についての有用性を記したい。

勿論、今回も、レンズの描写性能については棚上げする。

何時かはその事についても記したいが‥ 

残念だが、そんな多くレンズを扱う経験も無く、おまけに、カメラの最高品質でそれらレンズで撮影出来たとしても、それを最高品質でモニタリング出来る設備を僕は現在有していないからである。

巷で、安くて、性能が良いと‥ 噂されてるような、安い撒き餌レンズなるものが有るが‥

自分の所有する機器でモニタリングした限りでは画質としては恐らくそれでも映画制作に十分と思う。

それらの感想が今の自分のレベルである。

なら何で? レンズの事を書くのかと言へば‥

自分が描写について優秀と思っている撒き餌レンズで、自分の作品が出来るか? と、言うと‥ 画質はクリアーしても、色々と、ドラマ等の撮影では難しいだろうなぁ~ と、そう、思うからである。

以前、ずっと前、この業界に入った頃、知り合いに頼まれて‥ 映画のエキストラをした経験が何回かある。

そこで、少し、撮影についてもこっそりと勉強させて頂いた。

当時、エキストラで出演しながら、僕が撮影を見学し覚えていた2件の映画は、どちらも720pのパナソニックのバリカムでの撮影だった。(デジタル映画撮影の走りの時代だった!)

当時のバリカムは、見た感じは放送用ビデオカメラに近い印象だった。

メディアも未だテープである。

しかし、映画撮影ではテレビ用ズームではなく、単焦点レンズを使っていたのを覚えている。

大袈裟でなく、普通のデジイチもそうだが‥
放送関連の撮影(ズームレンズ)に慣れていると、この単焦点レンズを扱うと、すごく色々と面倒で難しい。

先ずは、前回にブログで話題にしたフォーカスである。

プロの映画カメラマンの大体は恐らく前記したように被写体からセンサー迄の距離をメジャーで測る。

人の目でファインダーやモニターを通じてフォーカスが合っていたように感じても、感覚的(経験)な要素が入るので中々絶対は無い。

場面が暗い場合は余計そうである。(目と感覚で合わせるのは‥)

だが、しかし、しっかり測ったつもりでも?
完全に正確かどうかと言うことも絶対では無い。

どちらも? やり方がやりやすいかどうか? と言う事で、絶対は無い。

良く失敗話しで、撮影時やプレビューでは気づかず、実際に試写で映画の大スクリーンに投影して見て、初めて‥  フォーカスが甘いと気付いて、そのカットのみ撮り直しをしたと言う事を色々聞いた。

つまり、百戦錬磨のプロでも映画のような大画面ではフォーカス操作絶対は無いのである。

そう意識して撮影は常に用心深くなのだ!!

なので‥

人の技術よりも、ある意味で上のインテリジェントな技術も活用したいと思う。

間違いなく人のオペレーションよりインテリジェント技術が進んでいる部分もある。

フィルム時代の撮影では、フォーカスマンと言う技師がカメラオペレーターのフォーカス部分のアシストをしていた。

被写体とカメラ位置が動かない撮影ではカメラマン自身のフォーカス操作でも問題ないのだが‥ どちらかが動く場合は‥ 動きに合わせてフォーカスも変わる場合等は、その時にカメラマンとは別にフォーカスだけのオペレートを担当するフォーカスマンが活躍するのある。

アクション映画を見ていて‥ 
俳優が激しく動いて違和感を感じないのは彼らの腕前でもある。

ワンマンカメラオペレーションでもインテリジェントオートと言う技術はフォーカスマンに代われる技術の要素を多く含んでいると私は思う。

しかし、熟練のフォーカスマンに任せるように手放しで任せられる訳では無い。

撮影前の?ドライの時や、リハで機器の準備検証し(モニタリングし‥)、その結果で本番で使う位の手間は未だ必要な技術だ。

ある程度の要領(オートフォーカスの癖)を理解する迄は案外手間がかかる技術と言う事であろう!

つまり、モニターのピーキング機能も、大型のマスタモニターでのモニタリングも未だ未だ撮影には必要だと言う事である。

最近、人の顔や目にフォーカスを自動で持って行くインテリジェントオートは秀逸で使い道が多くあると期待している。

結論は‥、ドラマの撮影等を効率的に少数精鋭で撮影に挑むには、お金は必要だが、マニュアル操作のシネマレンズと、最新式インテリジェントレンズ、の、両方が欲しいと言う事である。

それでも、昔しに比べれば通常撮影で出来ない事も無く、機材に大型投資をしなくとも撮影に未来を感じるのである。