先日、名古屋市の中学校で教材室が燃えるという事故?事件?がありました。
部活中だったと言うことで、全校生徒がいたわけではないようです。
かなり激しく燃えている様子がテレビからは流れていました。
生徒1名が煙を吸い込んで病院に搬送されましたが軽傷ということで、大事に至らず良かったです。
学校長も、ほっとしていると思われがちですが、その後の対応に追われて、心身ともに大変な状態なはずです。
まず、避難の状況は、どうであって、問題はなかったのかと言うことです。
1人の生徒が煙を吸ってしまったことは、無視できません。
その場に顧問の先生がいて、煙に気づいてすぐに、適切な避難誘導が行われたのか?
火災報知器が鳴っていたなら、生徒はすぐに自主的に避難をしていたのか?
どこの学校でも、年に2、3回は避難訓練を行っています。
火災や地震、不審者の侵入などいろいろな場面を想定して、真剣な取り組みが行われます。
しかし、生徒も先生も、
「訓練は訓練」
であって、本番は滅多に起こらないと思っているのです。
海沿いの津波が心配される地域では、
「訓練は本番」
と、かなり高い意識で普段の生活が送られていますが。
学校では、火災報知器が、結構な頻度でなることがあるのです。
イタズラ
故障
ストーブ等の熱
理科や家庭科での湯気の熱
など、理由は多くあります。
だから、残念ながら、報知器がなった瞬間に、避難訓練のように、避難を開始することはないのです。
報知器が作動すると、職員室の掲示板にランプがつきます。
それを職員室にいる先生が、ランプがついた教室に電話をするか、職員室から駆けつけるかして、確認するのです。
その確認後、
「ただいまのサイレンは誤報でしたので、授業を続けてください」
と放送を入れるのです。
この間、生徒たちは、普段のまま活動を続けているのです。
これでは、本当の火災が起こった時、避難は明らかに遅れます。
今回の場合も、それに近いことがあったのではないかと思わなくもありません。
そして、もう一つは、火災の原因です。
火の気はなく、鍵もかかっていたという状況です。
現在、警察が調査をしている段階なので、確かなことは分かりません。
あくまでも推測ですが、タバコの吸い殻による引火の可能性があります。
不良生徒と言う言葉は、今では死語になっている時代です。
その学校の生徒の様子も分かりませんが、不良生徒でなくとも、タバコに興味を持つ生徒はいるはずです。
鍵が掛かっている倉庫と聞けば、
「隠れてタバコを吸う」
と考えてしまうのは職業病でしょうか。
万が一、生徒のタバコによる火災だとなったら、事故から事件になる可能性があります。
最悪なのは、生徒ではなく、先生のタバコだった場合です。
校内は禁煙になって久しいですが、その教材室に隠れて吸っていたということもなくはないのでは。
せめて、ただの不審火で終わってくれることを望むしかありません。