毎年4月に、小学6年生と中学2年生を対象に全国学力テストが実施されます。


これは、子どもの格付けを行うものではなく、10年ごとに変わる国の指導要領にそった教育によって、子どもたちが社会が必要としている学力をどれだけ身につけているかを図るものです。


言わば、各学校の指導が問われているのです。


だから、一時問題になった

出題問題を教える

指差しで、間違いを訂正させる

過去問ばかり解かせる


など、各学校は平均点をあげることばかりを考えていた時期もありました。


今では逆に、先生方は、あまりにも点数に無関心で、自校が全国平均を下回っても


「今年の学年は、もともと学力が低いから」


などと他人事になっているというのも、いかがなものか。


ママたちは、この全国学力テストの問題を解いたことがありますか?


子どもは、問題を持ち帰らないので、見たことも無い方がほとんどだと思われます。


ここ数10年で大きく問題が変わりました。


見たなら、きっと驚くことでしょう。


以前のように知識を問う問題はありません。


一問一答形式ではなく、知識を活用する問題です。


単語や年号、計算の仕方などを知っているだけでは、解答できません。


また、資料を読み解いたり、人の考えについて、自分の意見をまとめたりすることが求められるのです。


当然、問題文は長くなり、文章でまとめて書く出題がほとんどです。



きっと、大人でもそう簡単には、マルがもらえないと思われます。


今や、知識はスマホが教えてくれます。


社会では、A Iが人間の仕事を奪う時代です。


これから必要とされる学力の基礎は

読解力

です。


その上に、

新しいアイディアを生み出す力

人とうまくやっていける調整力

です。


そのために、

他者の意見や考えを上手く取り込み、分かりやすくまとめ、伝えることが求められます。


さらに、子どもたちに必要なのは、経験を通して学ばせ、技能を高めることです。


高校入試も大学入試も、さらに就職試験も大きく変わってきています。


これからの社会で必要な人材の捉え方が変わってきたからです。


ペーパーテストで図れる力は限られています。


しかし、未だにペーパーテストによって、子どもたちが、序列化されている現実もあります。


有識者たちは、全国学力テストでこれからの社会が必要としている学力を図ろうと、躍起になっています。


学力が正確に図れるかは別として、一度解いてみたらどうでしょうか。


小学6年の問題で、何問マルがもらえるでしょうか。