新年度が始まり、子どもたちはやる気に満ちて学校へ通っていました。


前年度、登校を渋っていた子どもも、不思議と登校していました。


その姿をハラハラしながら、見送っていたママやパパも少なくなかったことでしょう。


また、多くのママやパパは「ウチの子は、学校が好きだから」心配無いと気にもかけていないことでしょう。


しかし、現代は、いつわが子が

「学校へ行きたくない」

と言って

部屋に引きこもるかも知れない時代なのです。


特に、ゴールデンウィークが終わった5月ごろからは、毎年多くの子どもたちが、学校へ行くことを渋るようになります。


最近では、

「4月病」

という言葉さえ生まれてきました。


新学期そうそう、1週間もせずに登校できなくなる子どもの出現です。


それは、子どもだけではなく、大人も同様です。


出勤ができなくなる社会人の出現です。


その要因は

まず一つ目

「新しい変化への対応力の不足」


2つ目

「コミュニケーション力の不足」


そして、3つ目

「基本的な生活習慣の不足」


この3つ目が、一番大きい要因です。


また、改善できる要因でもあります。


4月は、環境が変わり、ストレスが多くなります。


5月は、ゴールデンウィークで、生活のリズムが変わりやすくなります。


しかし、基本的な生活習慣がしっかりと身についている人は、ストレスにも強いし、連休だろうが、生活リズムも変わることはありません。


では、基本的な、生活習慣の中で何が重要かというと。


それは、

「睡眠」と「食事」

です。



自分のお子さんの家庭での生活の様子を思い返してみてください。


朝起きる時間と夜眠る時間は、いつも同じですか?


食事は、朝、昼、晩と決まった時間に取っていますか?


この二つの基本的な生活習慣の不足が、学校渋りの根底にあります。


「授業についていけない」

「いじめられた」

などという理由は、引き金であって、そもそもの要因になることは少ないのです。


「不登校は、家庭の問題が大きい」

と言われがちなのは、この基本的な生活習慣をお子さんが小さい時から身につける教育ができていないと考えられるからです。


ただ、基本的な生活習慣がきっちりと身についている子どもにあって、学校渋りが出た場合は、要注意です。


学校へママとパパで出向き、しっかりと先生と学校での要因を把握し、解決しなければなりません。


それについては、またの機会にお話しします。


特に、親の都合で、食事や睡眠の時間が不規則になりがちな家庭は、この5月は心の準備をしておいた方がいいのかもしれません。


「学校へ行きたくない」

と言い出した子どもに対してどう対処したら良いのか。


決して

「どうして」

などと問い詰めないでください。


また、

「お仕事に行かなければならないから、学校へ行って」

などと親の都合で追い出さないでください。


一番良いのは

「私も休むから、今日はゆっくりしようか」

と、ママでもパパでも良いので、仕事を休んで、朝食や昼食、そして、夕食をしっかりととって、早めに床につくことです。


急には休めないママやパパが、ほとんどのことは分かります。


ただ、無理に登校させたとしても、基本的な生活習慣が身につくまでは、登校渋りは続きます。


無理やり登校させ続けさせれば、部屋に引きこもったり、暴れたりするようになります。


時間はかかりますが、生活習慣の改善のために、ママとパパが環境改善のために、努力するしかありません。


そして、子どもには、学校以外の場所で楽しいことをさせることが大切です。


今では、多くのフリースクールがあります。


それぞれの特徴を子どもに示し、本人の興味のわく場所を見つけさせることです。


意外と学校以外の場所へは、抵抗なく行けることが多いのです。


フリースクールへ通いながら、基本的な生活習慣を身につけさせることができれば、腫れ物が取れるように、学校へ登校することができるようになります。


今では

「登校拒否」

という言葉は死語になっています。


「不登校」

という言葉は、登校しないという選択肢もあることを示します。


多様性の時代です。


子どもの頃から、色々な選択肢のあることを教えることが大事な時代です。


「学校へ行きたくない」

と言われても、

「その選択もいいじゃない」

と笑顔で返せるママ、パパでありたいものです。