いよいよ明日から、世界のゲームの祭典E3が開催される
開催に先立って、ハードやソフトの各社のプレスカンファレ
ンスが行われた。
そこでSONYは、次世代機プレイステーション3(以下PS3)
の発売日、価格、コントローラーを発表した。
まず問題なのはコントローラーである。昨年発表して評判の
悪かった通称バナナ型を改め、なんとPS2のコントローラー
とほとんど同じものになっていた。しかも、任天堂の新世代機
Wiiをパクって、傾きと加速度を検知する機能を付与し、その
変わりに振動機能を外し、ワイヤレスを標準にしている。
SONYは、本当にゲームの事が判っていない家電屋だという事
が、改めて示されている。まず他機種のウリを発売前にパクると
いう行為自体がみっともないが、それ以前に、家電業界であれば
他社の機能をパクるのは当たり前かもしれない。その証拠に、家
電の場合、たいていどこのメーカーの商品も、似たような機能を
持っている。しかし、ゲームというジャンルにおいては、他と違う
斬新さ、驚き、面白さというものが第一義なのだ。既にあるもので
あれば、その価値はない。
何故なら、任天堂前社長の山内氏が喝破しているように、ゲームと
いうものは生活必需品ではない。無くても困らないものである。だ
からこそ、常にユーザーの驚きと感動そして好奇心を惹き付け続
けなければならない。それが出来なければゲームは、生活の中か
らいつでも排除されるものなのである。
任天堂が時として、損得勘定を離れた実験的な商品を開発したり
するのは、常に危機感があるからである。
任天堂とSONYやMSとの違いを、岩田聡任天堂社長は、「SONY
さんやMSさんは、生活に必要なものをつくって来た会社。そこが
任天堂とは違う」と述べている。任天堂が今年発売する予定のゲー
ム機は、PS3やXBOX360のような次世代機ではなく、新世代機で
あり、名称も、誰も思いつかないWii(ウィー)という名前にしたのも、
ゲーム機は生活必需品ではないという、極めて冷静な視点からの
発想である。これが解からないSONY首脳陣は、パクるという情け
ない行為に出たのである。
しかも、パクり方が情けない。PS3の総元締めのクタケン氏はPS3
のコントローラーを非常にエレガントだと世迷言を言っているようであ
るが、Wiiのコントローラーは動きを検知するモーションセンサー搭載
であり、PS3のコントローラーは、傾きを検知するに過ぎない。
これは雲泥の差であり、PS3のコントローラーで出来る事は、Wiiでは
当然出来るが、Wiiで出来る事がPS3では、一部しか出来ないのである。
つまりPS3のコントローラーは、Wiiのコントローラーの劣化バージョン
なのである。
実は任天堂はSONYがパクってくるのを想定していたようで、既に宮本氏
が「コントローラーをパクるかどうかは、ゲーム機メーカーのプライドの
問題である」と皮肉な発言をしていた。Wiiには、もっと凄い秘密がある
ようで、それに自信があるので、SONYのパクりなど気にしていないという
説がある。それが本当かどうかは、数日中には判明する。
価格は62800円である。例によってSONYは税抜き価格で発表して、少し
でも安く見せようとしているが、みっともないのでやめたほうが良い。
これが20GHDD搭載の安い方で、60GHDD搭載タイプはオープン価格と
なっているが、例のクタケン氏は「安すぎるくらい」などと、与太話をしている
が、この価格では一般に普及するのは、難しいと言わざるを得ない。
自ら墓穴を掘ったといってさしつかえないだろう。いずれにしても、答えは
11月11日の発売日に出る。終わりの始まりの日、クタケン氏のコメントが
楽しみである。
それにしても、スクエニのスタンスは見事である。FFの新作はPS3で出すが
ドラクエの新作「ドラゴンクエストソード」を、Wiiと同時発売ソフトとして開発中
と発表した。ねずみは船が沈没するのを事前に察知するというが、スクエニの
嗅覚は、何を指し示しているのだろうか?