余計なことを考える時間もなく

手をとる人にすべてを委ねて

街を駆ける

陽が少し長くなったせいか

今日の帰路は

いつもより明るい
流れていく時間が

不意に方向を変えて

見たことのない風景の中に

放り込まれてしまう

心地良かった場所を

想う横顔の寂しさ

次の場所でも

隣にいることを許してくれるなら

その瞳にまた輝きが戻るよう

力になりたい
本当は苦しいのに

誰よりも不安なのに

明るく照らそうとする

暖かい灯

消えてしまわないように
できることは

遠く離れた場所から
ただ祈ることだけ