ESSでSpeechをやっている人の中には、世界的な名SpeakerのSpeechをほとんど聞いたことがないという人が結構います。私の母校の慶應義塾大学英語会でも、半分くらいの後輩達が、その存在は知っていても、実際に彼らの肉声を聞いたり、映像を見たりしたことがないと言うのです。
将来プロ野球選手になることを目指している子供たちには、必ずお気に入りの選手がいます。彼らはその選手のプレーに釘付けになり、バッティングフォームを真似、いつかは彼らのようにフィールドを駆け巡りたいという熱い思いを胸に抱えています。なぜESSのSpeakerだけが、歴史に名を残す名Speechには目もくれないのか、私は理解に苦しみます。
一度も世界の名Speechを聞いたことのない人は、今すぐ彼らのSpeechから強烈な刺激を受けてください。彼らのSpeechは彼らの「生き様」だということがわかるでしょう。彼らが苦しみ、悩み、戦ってきたことがSpeechという形に濃縮され、あなたの心を揺り動かします。例え映像がなくても、彼らが勇ましく壇上に立ち上がり、孤独と戦いながらSpeechを披露している姿を感じ取ることができるのです。これこそが本当のSpeechの姿です。
キング牧師のSpeechを聞きながら、彼が勇敢に壇上に立ち上がっている姿を想像してみてください。そして次の瞬間、キング牧師の代わりにあなたがその壇上に立っている姿を思い描いてください。演目はこれからあなたが採用としているTopicです。はたしてそのTopicは大勢の聴衆の前で勇ましく披露できるようなものでしょうか。
非常にマニアックな病気や事故の話に、細かなデータをたくさん散りばめて、大きな問題につながる発展性はないが、Logicとしては小さくまとまっているようなSpeechは、大学のレポートやDiscussionの題材には向いているかもしれません。しかし、それは多くの群集を相手にした壇上の上で披露するような代物でしょうか。あなたがこれまで経験して培ってきた「あなたらしさ」を出すことができるようなものでしょうか。
最初に最高のものを聞いてから目標を持たないと、いくら努力しても誤ったベクトルにしかあなたのSpeechは進化しないでしょう。ですから一度、ESS Speechに汚染されたあなたの心を、本物のSpeechに清めてもらうことが必要なのです。
『勝利のために45』
本物のSpeechに清めてもらう
