わたしは本選審査員よりも予選審査員の方を好んで引き受けます。予選審査員は何十ものSpeechをテープで聞き、一つ一つコメントを書かなくてはいけないので大変骨が折れますが、その分だけSpeakerの役に立てばと毎期限られた時間を使って頑張っています。
そんな中、いつも不思議に思うのが、予選審査員に対しては制限時間オーバーのペナルティーについて説明を怠っている大会がたくさんあるということです。しかし、現実には、7分を境にペナルティーを科す大会の予選においても、7分30秒や8分のテープを送ってくる人がたくさんいます。中には8分カットであるにもかかわらず、8分を超えるテープを送ってくる間抜けな人もいるのです。こうしたSpeechに対してはどのように対処したらよいのでしょうか。
本選であれば7分を超えたSpeechに対してはペナルティーが科されるはずなのに、予選審査員にペナルティーに対する説明がないということは、予選では7分のSpeechも7分30秒のSpeechも同じ土俵で評価しても良いということなのでしょうか。そんな事があるはずがありません。
予選において制限時間を守らなくてもペナルティーが科されないのであれば、応募Speakerは制限時間はお構い無しに、カットのタイムぎりぎりまで内容を充実させて原稿を送って来るでしょう。そうすると、内容が充実している分だけ、制限時間を守らなかったSpeechの方が、制限時間を守るために内容を切り詰めたSpeechよりも概して判定が有利になってしまうのです。
こういう事が起こらないように、大会運営者は予め各々の応募Speechの時間を計測し、それをListにしてJudgeに渡すべきです。その上で、自分たちの大会の制限時間オーバーに対するペナルティーがどのようになっているかを説明し、予選の段階においても制限時間に対して公平な審査をしてもらうべきです。大会運営者は、予選審査のルールと本選審査のルールはそれぞれ一対一対応していなくてはならないということを今一度認識する必要があるでしょう。
