勝利のために15 Topicは累積数がものをいう | Drunk on Speech

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このサイトは慶應義塾大学英語会Chief of Speechだった作者が、今まで学んできたこと・感じてきたことを公開しているものです。

大学生向けのエッセイを次々と公開していく予定です。どうかみなさんのSpeech作りの参考にしていただければと思います。


50ways

3月や8月になると、「Topicが全然見つからなくて」とぼやいている人をよく見かけます。そういう人に限って、キャンプの直前にどうしようもなくなって、図書館からどうでもいいTopicを見つけて来るのです。その結果、そのSpeechはどこか表面的で、どこか平面的で、どこか人工的になってしまいます。

本当に素晴らしいTopicというものは、探そうと思っても中々出てくるものではありません。ですから、はじめは質よりも量をこなすことが必要なのです

こういう風に言うと、「僕は100個のTopicをあたったのですが、全部駄目だしされてしまいました」と文句を言う人が出てきます。しかし、こう言う人はTopic探しの本質というものがわかっていません。本当に素晴らしいTopicというものは、今まで探してきたネタの累積数に比例してくるからです。

今まで100個のTopicを考えてきた人は、次の200個までに1つの素晴らしいTopicを見つけることができるでしょう。そして、今まで200個のTopicを考えてきた人は、次の300個までに5つの素晴らしいTopicを見つけることが出来るのです。今まで考えてきた物の数が増えれば増えるほど、頭にひらめいてくる素晴らしいTopicの数も比例して増えていくのです。Topic選びの感性は累積数によって鍛えられてくるからです。

もう1つTopic探しがもつ厳しい側面があります。それは、常に定期的にTopicを探していかないと、今まで蓄えてきた有効累積数がどんどん減ってきてしまうということです。シーズン直前になって慌てて200個のTopicを探してきても、次のシーズンまでに何もしなければ、有効累積数は0になって、せっかく養った感性も消え去ってしまうのです。

大きな山をあなたが登っていることを想像してみてください。山の麓は日当たりが悪く、果実も少ししかなっていません。山を登れば登るほど、日当たりがどんどんよくなって、色々な果物を手にすることが出来ます。しかし、あなたが登っているのは普通の山道ではありません。頂上から麓にかけて大きな下りのエスカレーターがあって、あなたは果実を求めてその下りのエスカレーターを逆走しているのです。ですから、途中で歩みを止めてしまうと、いつのまにかエスカレーターに麓まで押し戻されてしまいます。

『勝利のために15』
下りのエスカレーターを逆走し続ける