12月7日にBellwood Records からアルバム『アイダニアルモノ』 が発売されます。
知ってる人もいるだろうし「誰?」って人もいるでしょう。
元々数年前まで『SOON』 というユニットで歌っていました。
東芝EMIからマキシやフルアルバムも数枚発売され、このまま順調にいくのかなと思っていた矢先、突然の解散。
そんな彼がインディーズ『RAGAN』を経て、この度『村上広一』 でデビューします。
実は高校の同級生なのです。
その高校には『音楽部』っていうのがあって、彼も僕もそこに入部しました。
僕が音楽活動を始めて、最初のベーシストが彼。
で、最初にコピーした曲はAC/DC の『悪魔の招待状』 に入っている『Let's Get It Up』。
あの頃は、この部室でよく練習していました。
朝7時半頃から授業が始まるまで朝練、昼休みの昼練、放課後の練習、家に帰ってから個人練習。
一日何時間叩いていたのでしょう。楽しくて楽しくてしかたなかったですね。
当時はH/M H/Rを中心に洋楽全盛の時代でした。VAN HALENやMSG、IRON MAIDEN、TOTOなんかも沢山コピーしました。
IRON MAIDENはラスチャイルドやトランシルバニアという曲がカッコ良くて、だけど難しくてよく練習したように覚えています。
彼は最初から上手かったですね。
彼がスラップ(当時はチョッパーと呼んでいました)を弾けるようになった頃からフュージョンを始めました。
その頃はカシオペアやスクエアが流行っていて、カシオペアではアサヤケやギャラクティックファンク、スクエアではマジックやハローグッドバイ等をコピーしました。
そしてデュランデュラン等が流行って、それもコピーしましたね。
その頃から高校生の間で有名になってきて、お互いどこかのバンドにヘルプで誘われるようになり、特定のバンドに加入しない活動を始めました。
その頃はパーマネントバンドのマンネリ感がイヤでしたし、「上手いから」と声を掛けてもらえる優越感と、知らない人達と音を出す緊張感がたまらなく楽しかったですね。
その頃の僕はセッションドラマー気分で、俗に言うテングでした。当時のテープはまだ残っていて、たまに聴くとホントに恥ずかしいですね。
最後に彼と演奏したのは、アンルイスのコピーバンドにお互い誘われて、その当時は広島の登竜門とされていたライヴハウス『ウッディーストリート』に出た時だと思います。
高校卒業と同時に会う事も無くなりました。時々は電話で話す事は有ったのですが、だんだんとその回数も減ってきた数年後の或る日、突然電話がかかってきて
「今度東京に行く事になった。そのライヴが有るから来て!」
その頃の広島ではKABACHI(カバチ)というパンクバンド(になるのかな?)が有名で、ソニーからCDを発売する事になり、それで上京するというのです。
久々に見た村上の演奏は、ガラッと変わってました。覚えたてのテクを披露していたあの頃とは全然違う、ホントに上手い人の演奏でした。
これからプロとしてやっていこうかというのだから、当たり前か。
実はこの時、初めて「負けた」と思いました。
まぁ、音楽は勝ち負けじゃないのですが、同級生の彼がホントの音楽を掴んで(メジャーデビューという意味ではなく、曲に対する求められた演奏をしているという意味です)いるのに対し、自分はまだコピーバンドで、狭い世界で誉められて喜んでいる。
この頃から自分で曲を作るようになりました。
しばらくしてKABACHI解散。どうしてるのかなと思っていた頃にSOONで活動開始。
数年前に電話が有り「今度広島に行くから会おう」との事。
ハゲて太ってしまった僕にくらべ、昔とあまり変わってない村上。さすが、芸能人って感じでした。
お互いの近況を話しながら、懐かしい思い出話もしながら時間はあっという間に過ぎました。
僕はSOONの『ロードムービー』という曲が大好きで、その曲について色々話してもらいました。
SOONとして最後のアルバムになった「白夜」発売直後、SOON突然の解散。
その後の彼の活動は、RAGANのサイトと、時々のメールで知っていました。
そして今年の3月、僕が東京に出張の際、久々の再会。
「目黒倉庫」と称する彼のスタジオで数時間、話をしました。
音楽に対する考え方や姿勢に圧倒されていると「お前の仕事はどんなん?」と聞かれ、ベラベラ喋りました。
そして彼が一言。
「そうか。良かった。安心した。すごく自信を持って、楽しんでやってるんだね。お前にとっての仕事と、俺にとっての音楽は同じなんだよ。」
「会社の存在意義や理念が有るように、“やりたい事”よりも自分の中で“やっちゃいけない事”や“絶対にやりたくない事”の方が多いんだ。そうやって周りに流されず自分の音楽を追求していってるんだ。」
もう、ぶっ飛ばされましたね。
社会人として、彼の方が真剣に考えているし、揺るがないものを持っている。
彼との数時間を過ごした後の数ヶ月。自分の会社や仕事を見つめなおしました。
だんだん話の中身が逸れてきちゃいました。
もしかして本人の目に触れると、恥ずかしがったりイヤがったりすることもあると思いますので、この辺でやめておきます。高校時代の話など、既にイヤがっていると思います。(すまん→村上)
そんな彼が12月7日にBellwood Records からデビュー、アルバム『アイダニアルモノ』 が発売されます。
このアルバム発売を永い間、待っていた昔からのファンも多いみたいですが、聴いた事の無い方は一度聴いてみてください。
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