先週の金曜日、私の師匠の旦那様である湯本洋司先生のコンサートに行きました。
プログラムは、
C.P.E.バッハ ◆ 無伴奏ソナタ イ短調
湯本洋司 ◆ フルートとパソコンの為の「C.P.U.バッハ」
ドリーブ ◆ 「コッペリア」よりスラヴの主題による変奏曲
湯本洋司 ◆ 不敵なソナタ「パッチワーク」
とても知的な演奏会でした。
2曲目の「フルートとパソコンの…」は、パソコンという現代の機械と、フルートという古来からある楽器の融合、とでも言うのでしょうか。
1曲目の無伴奏ソナタを素材にして、それをこなごなにして、パソコンという『鍋』の中に入れて、グツグツ煮たものを伴奏として流し、フルートを合わせる。(先生の説明を拝借しています)
初めて聞く音楽でした。
パソコンとフルートって、こんな風に共演出来るんだ・・・・。
天国でバッハ様は、さぞかし、
「おお!現代では、あんな面白そうな魔法の箱を使って演奏しておるのか!ボクも、下へ降りていって、あのようにやりたいのう!!」
と、思っていたに違いありません。
先生は、どの曲も大変楽しそうに、少しも難しい様子無く、面白そうに、もちろん全曲暗譜で、吹いていらっしゃいました。
今、私は、難しそう、と言いましたが、それは私の聞いた感じで言っているだけで、先生にとっては、難しいわけではない。最初は難しかったかもしれないけれど、それを脳の中にきちんと整理して入れて、順番に一音ずつ大事に取り出している、そんな風に見えました。
アンコールで、「ンメルカ」と言う曲を演奏して下さいました。
これは、先生のこれまた奇抜な遊びで、「カルメン」の楽譜を鏡に写して、その鏡の中の楽譜を見ながら演奏すると、こうなる、という曲でした。
確かに、カルメンっぽいのですが、へ~~~~ンに違っていて、会場を沸かしていました。
こんなへんてこな曲ですら、暗譜なのでした。
洋司先生の世界…。
私の世界って、なんだろう?
そう思った私は、さっそく今日、ちょうど25日に演奏する「小さな木の実(:ビゼー)」のアレンジ部分を作らなくてはならなかったので、思い切ってここで、私の世界を出してみよう!と、思いました。
一日かかってしまいましたが、何とか出来上がり、吹いてみると、何だか、稚拙で、中学生の作った曲みたいでした。
ドラミの世界=中学生の世界 (;´▽`A``*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆。