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宮城県産ドラマー、石川洋のブログ。

宮城出身、都内中心、全国で活動中のドラマー、石川洋のブログです。ライブサポート、レコーディング、ドラムレッスン等行っています。

ということで、手術から現段階までがひと段落したところで、今回思ったことや、皆さんの役に立てばなと思うことをまとめとして書いていきたいと思います。

 

 

まず、これは病気としてはややレアな部類の病気でして、先天的に真珠腫がある方もいるそうですが、自分の場合は後天的な理由の可能性が高いです(断定はできないけど)。

 

で、今回思ったのは、まずこういった病気があるということを知ってもらいたかったということ。

 

有名じゃないくせに、かかっちゃったら結構色々なリスクがある病気なのです。

 

先にも書きましたが、難聴から始まり、味覚麻痺、顔面神経麻痺、脳まで行くと死亡。

 

なので簡単にですが、この病気になり兼ねない行動や、注意すべき症状を書きます。

 

まず行動としては、

 

 

 

1. 鼻すすり

 

これはもう、かなりの確率で鼓膜に負荷をかけてしまい、病気の原因になります。

 

鼻すすりと言っても、強さも人によって違うと思いますが、鼓膜から「ピキッ」的な音がしたらそれはもう鼓膜を内側に引っ張っているので、よろしくないです。

 

鼻炎や花粉症で鼻水が…という人は、根本を治すor鼻はすすらずかみましょう!

 

 

2. 耳掃除のしすぎ

 

これが直接真珠腫の原因にはあまりならないとは思いますが、耳にはよくないと言われています。

 

そもそも耳垢は、自動的に外に出てくるようになっているそうなのですが、耳掃除をしすぎると表面が荒らされ、耳垢を外に運ぶ働きがとても弱くなるそうです。

 

それに外耳道はすぐ傷がつくので、炎症も起こしやすいし、菌が増えちゃったらそれも大変です。

 

耳掃除するの気持ちいいよね…

 

分かるよ…

 

分かるけど!!

 

よろしくないそうです…

 

海外の方で綿棒の先端が耳に残って、そこで菌が繁殖して脳に感染症して亡くなった方のニュースもありましたね。

 

先生方は口を揃えて「耳掃除は、しなくていいです」と言います(笑)

 

 

続きまして、自分の小さい頃からを振り返って、こういった人は注意!という例です。

 

 

1. 中耳炎になりやすい(何度も繰り返す)

 

自分は小学校か中学校くらいから、風邪を引くと高確率で中耳炎もセットでかかるようになっていました。

 

中耳炎になると耳がつまり聞こえが悪くなります。

 

その中耳炎の原因がすでに真珠腫の場合もあるということです。

 

子供は特に中耳炎になりやすいらしく、しかも自分がそうだったように、耳や鼓膜の違和感を自分から積極的に伝えたりはしないケースが多いそうです。

 

ですので、中耳炎を繰り返しているお子さん、もしくはそうだった大人も要注意です。

 

中耳炎で耳が詰まる→聞こえが悪い→中耳炎が治って聞こえが戻った気がする

 

でも実際最初よりほんの少し聞こえが悪くなっていても多分気づかないんですよね。

 

多分自分はその繰り返しだったんだろうなぁと思います。

 

いつから真珠腫があったのかは結局分かりませんので…。

 

あと、自分の様に小さい頃から周囲の音がうるさく感じたりしていた人なんかも要注意かもしれないですね。

 

 

2. 耳から何か出てきた

 

普通は変だと思いますかね(笑)

 

これも自分のパターンですが、今回発覚したのは耳だれといって、耳から液体がでてきました。

 

耳だれだけでは真珠腫なのか、それとも外耳道に傷が出来て膿んでいるのか分かりませんが、耳から液体がでたら耳鼻科行きましょう。

 

 

あとこれは後から思い出したのですが、そういえば20代半ばか後半くらいに耳かきをしていたら、「バキッ!!」と何かが折れたような音がしたことがありました。

 

凄い音だったので「え?」と笑いながら綿棒か耳かき棒を抜いたら、こんなの良く耳から出てきたなというサイズのかさぶたがゴロッと出てきました。

 

今だったら100%病院コースですが、当時は耳の作りとか病気も良く分かんないし、痛くもないし聞こえも別に問題ないし、まあ大丈夫だろーと軽く考えていました。

 

でもきっとそれは外耳道に中々の傷があったか、真珠腫の骨破壊で傷があったかだったんだろうなーと思います。

 

なので、そんなことがあったら皆さんは即病院に行きましょう。

 

 

 

-----まとめ-----

 

 

そして今回痛感したこと。

 

それは病気について自分なりに理解し、適した病院を選ぶことの大切さです。

 

 

これを「病院選び」と言ってしまうとなんかちょっと上からな感じになるというか、なんかクレーマーっぽい響きでニュアンスが違うのですが、自分でも病気に関してなるべく理解を深めて、どうやって治すのかという意思を持つ部分が割と大事かと。

 

あちら任せでは無く、対等な意識でいる感じと言ったらいいのかな。

 

なにしろあっちの身体ではなくて、こっちの身体の話ですからね。

 

 

それを踏まえた上でですが、まあ一口にお医者さんと言っても凄くレベルというか、結果にばらつきがあるんだなーと実感したのです。

 

もちろんその人の専門領域じゃなかったりとか、色々あるんだとは思います。

 

今回最初に行った病院で異変を指摘されて、結果病気が分かったんですが、それまで20年以上もの間何回も中耳炎で色んな耳鼻科には行っている訳です。

 

しかし鼓膜の凹みのことを指摘されたこともないですし、例えば小さい頃から中耳炎を繰り返しているという話をしても、「そうなんですねー」程度でした。

 

それは知識の差だったり、今まで診て来た経験の差だったり、熱意の差だったり色々あるのでしょうが、こちら側にとっては結果が異なるという差が出てきてしまう訳です。

 

もちろん所謂個人の小さなクリニックと大学病院では、設備や経験、日々の症例数からそもそもの存在意義まで違うとは思いますが、それでこちらになにか損害があっても、結局損をするのはこちらですから、やはり自分なりに考えて動くべきだなと思ったのです。

 

極端な話、医師免許を取ってから20年なんとなく仕事して技術も知識もいまいちな人も、20年死ぬ気で仕事していて世界屈指なレベルの先生も、こちらから見れば同じ「医者」な訳です。

 

その差というのは今のシステムではどうしても仕方ありませんので、自分で知識を得て考えることが大事になってくるのかなと思いました。

 

 

 

結果として今回は、セカンドオピニオンで大学病院に行ったことで手術をすることになり、そこの素晴らしいスタッフさん達の技術とフォローのおかげで現在まではとても良い経過です。

 

鼓室形成術という手術だったのですが、それにも方法がいくつかあり、それによって難易度も違いますし、前記事にも書いたとおり真珠腫を取り除くのが第一目的の為、聴力改善の程度は保証はありません。

 

自分のケースでは幸運にも国内(海外からも患者さん来るらしいので世界的にも)トップレベルの先生に手術をして頂けて、今後の自分の仕事のことも考えて頂いて外耳道を保存したままにするという難易度の高い手術で、現時点では十分に納得できる聴力まで回復することができました。

 

軽い病気なら近所の小さいクリニック等でも何も問題ないと思いますが、今後の自分の人生を左右しかねない病気や、そうなる可能性のある症状等があった場合には、やはり自分でも自分なりに調べたり考えたりするのは大事だと思いました(お医者さん達に文句を言うためではなく、あくまで自分の身体を自分で守るという意味で)。

 

 

ということで想像より大分長くなりましたが、ひとまずここで一段落とします。

 

自分も手術前に色んな方のブログやら体験記を見て参考にさせてもらったり、安心に繋がったり(たまに不安になったり)したことも多かったので、そういった部分でも少しでも役に立てれば幸いです。

 

また、このマイナーな病気に関する情報が少しでも広まったり、その情報で少しでも早い発見に繋がったりしたら最高です。

 

なんとか年内に書き終われてよかった(笑)

 

読んで頂いてありがとうございます!

 

健やかな年末年始が過ごせますように!

 

ではでは(^^)

 

 

5/16

 

手術の翌朝は、朝起きて、朝ごはんを食べて、診察、薬をもらって精算をして帰るという流れでした。

 

 

ここから数週間は右耳にジェル的なやつが入ったままなので、耳がどうこうではなく物理的に殆ど音が聞こえない生活なのですが、これが想像以上に不便でした。

 

病院内はなんとかなったのですが、会計が終わってから外に出たら物凄い違和感。

 

目の前を車が通過したのですが、音がどっちから来てるか分からない!

 

とりあえず落ち着くべく、約24時間ぶりの、人生でも7番目くらいにおいしかったタバコを吸って車で帰路へ。

 

 

普段は意識しないですが、人間は左右の耳で聞く音の差で、その音がどっちから来ているか判断しているんですな。

 

しかも単純に聞く力も半分なので、聞こえる音量も体感的には半分くらいでした。

 

自分でこんな状態なのに、治らない難聴だったり、全く聞こえない方々は本当に大変だなぁと思い知らされました。

 

帰りの運転の時はかなりヒヤヒヤで、事故らないように他の車とかバイクの音聞くために窓全開で帰りました(笑)

 

これは慣れるまでしばらくかかりました。

 

 

で、無事帰宅しまして、とりあえず点耳薬や飲み薬を開始。

 

無事帰ってきたからか、眠気に襲われたので小一時間昼寝でもするかー、と思ったら4時間ほど爆睡してました。

 

体、疲れてたんだな。

 

その日からシャワーは可能なのですが、しばらくは傷口を濡らさないように髪を洗えという無理ゲーな注文が。

 

耳用の簡単なカバーみたいな物を買いました。

 

なるべく頑張りましたが、ま、無理ですよね(笑)

 

 

そしてふと鏡を見ると、あれ?おれ殴られたの?という感じのこめかみ辺りの腫れが。

 

しかも右目の周りがアイシャドーでもしたかのような紫の縁取りに。

 

これは予想外でしたが、考えてみればそりゃ肉を無理やり剥がしたりしてんだから、腫れや内出血ぐらいは出ますわな。

 

撮影の仕事を手術前にしておいてよかった…

 

 

この日からしばらくは、寝る時に右耳を下にしないように注意しながら頑張って寝るのでした。

 

 

 

5/17

 

そして何も考えていない自分は、その翌日(手術2日後)から普通にレッスン仕事を入れていました。

 

おれの「どーにかなるだろ精神」はきっと死ぬまで治らないのでしょう(笑)

 

レッスン自体はなんとかできたのですが、片方聞こえないのにもう片方で爆音を聞くと、どうも耳というか脳みそというかが凄く疲れました。

 

 

なので、翌日から聞こえる方の耳に耳栓をして臨むと、両方耳栓をしているような感覚で聞けるので、それからはしばらくそれを採用していました。

 

 

 

5/20

 

そして手術4日後にしてライブ仕事。

 

ちなみに術後数週間は汗をかいてはいけませんというこれまた無理ゲーがあったので、サーキュレーターを持ち込んで風を浴びながら演奏しました(笑)

 

聞こえる耳に耳栓をしているので、全体的に音が遠くは感じるものの、思っていたよりも演奏に支障はなさそうで一安心しました。

 

最悪聴力が改善しない場合も想定していたので、ひとまずこの状態で演奏ができたことには本当に安心しました。

 

 

 

5/21

 

その翌日には抜糸の為病院へ。

 

縫合した箇所は良い感じということで、手術の際の細かいお話やら、今後のざっくりとした治っていく過程のお話を。

 

まずはこの2週間後に詰め物が取れるので、そこまではまだ片耳生活。

 

 

 

6/3

 

で、ドキドキしたりワクワクしたりしながら過ごすこと2週間、前日の夜にはやっと詰め物が取れるとワクワクしすぎてほぼ寝れず(取る夢まで見た)、いざ病院へ。

 

順番待ちをして、自分の番になり診察室へ。

 

名前は分からないけど、吸引するマシーンで少しずつ詰めものを取る(これもかなりうるさい)。

 

そして一番奥の詰め物が取れると、吸引マシーンがすんごいうるさい。

 

ん?すんごいうるさいということは、めっちゃ聞こえてるなと思い、吸引が終わってみると、病院内のノイズや先生の話がちゃんとステレオで聞こえる!!

 

想像より遥かに聞こえて、感動!!

 

例えば音の鳴る物を右耳の側と左耳の側にそれぞれ近づければ違いはあるけど、離れたものを両耳で聞く分にはほぼ問題なし!

 

この時点でも、体感的にはほぼ手術前くらいの聴力に戻っている感じ。

 

ここから傷や鼓膜が乾燥して行けばもっと良くなる可能性が高いとのこと。

 

いやー、本当に素晴らしい先生、チームの病院を選んでよかったーと安心しました。

 

外に出て右耳で風の音が聞こえた時は感動しました。

 

 

 

6/24

 

手術から1ヶ月半、詰め物を取ってから3週間。

 

経過観察兼、術後初の聴力検査の為病院へ。

 

元々の鼓膜と貼り付けた筋膜の境目が分からないくらいきれいに繋がってますと。

 

きっと普通の耳鼻科に行っても、手術したと言わなければ分からないくらいですよと。

 

傷もきれいだし、とても順調に回復しているとのお言葉。

 

前回の診察からこの日までの間、やはりイヤホンやヘッドホンで集中して音を聞くと、左に比べるとやはり右の方が若干低域と高域部分が聞き取りにくい気はしていました。

 

日常生活での会話等は中域が聞こえれば問題ないのでそこは大丈夫だったのですが、やや気にはなっていました。

 

しかし手術前から少しその感じはあったので、さほど気になるレベルではありません。

 

検査の結果としては、125ヘルツから2000ヘルツまでは全ての周波数にて改善、もしくは同等で、2000ヘルツから8000ヘルツまではほんの若干手術前よりも落ちているという結果でした。

 

ちなみに手術前の右耳が、

 

3分法で21.7dB、4分法で22.5dB、6分法で19.2dB

 

でしたが、この段階では、

 

3分法で16.7dB、4分法で16.3dB、6分法で16.7dB

 

まで改善しています。

 

分かりやすい説明のページがありましたので、以下にリンクを。

 

https://kikoeaid.com/audiogram/

 

 

ちなみに、聞こえのレベルとしては

 

  • 正常な聴こえ
    20 dBHL 程度の小さな音も聞こえます。
  • 軽度難聴
    良聴耳での聴力レベルが25~39 dBHL
    騒がしい環境での会話の聴き取りが難しくなります。
  • 中等度難聴
    良聴耳での聴力レベルが40~69 dBHL
    補聴器を装用しないと、会話の聴き取りが難しくなります。
  • 高度難聴
    良聴耳での聴力レベルが70~89 dBHL
    高出力補聴器の装用が必要になります。
  • 重度難聴
    良聴耳での聴力レベルが90 dBHL以上
    読唇や手話を使うか、人工内耳の装用が必要になります。

ということなので、手術前の右耳はもう少しで軽度難聴、術後は正常の範囲に収まっているということになります。

 

ちなみに左耳はというと、全体的に地獄耳です(笑)

 

 

 

真珠腫を取り除くということが第一目標で、聴力改善というのはその次の目標なので最優先ではないという部分を踏まえれば、この段階でも十分に手術に踏み切って良かったと思える結果でした。

 

診察の際も違う先生が担当の日でも、わざわざお忙しい教授がほぼ必ず様子を見に来て下さったりして、やはり仕事が音楽な人間の手術なんてあまり無いと思うので、大分気を遣って頂いているんだなぁと感じました。

 

イヤモニに関しては、本当はもう少し使用するまでは間を空けた方が望ましいとのことでしたが、どうしても使わなければならない場合はイヤモニと耳を清潔な状態にキープしながら使えばよしとのお言葉。

 

患部を清潔にすることもそうなのですが、まだ周辺の傷や骨が治りきっていない為、あまり刺激を与えると外耳道の形が変わったり、変な突起が出来たりする可能性があるとのことでした。

 

この段階ではまだ腫れが引ききっていないこともあり、手術前よりイヤモニがきつい状態だったのですが、大体半年くらいかけて安定してくると、恐らく少し広がるのではないかとのお話でした。

 

なのでもし耳型を取り直して作り直すとしても、最低半年後以降ということになりました。

 

耳を掃除して頂いて終了。

 

9/13

 

術後4ヶ月の経過観察と聴力検査。

 

ここまでの段階でイヤモニを使う仕事もしていましたし、それに伴った問題も特に無く、いわば通常営業だったので、個人的にはもう何も問題ない状態でした。

 

聴力検査はというと、3分法、4分法、6分法においては前回よりも数dB改善していました。

 

しかし8000ヘルツのみ前回よりスコアが悪かったのです。

 

それに関して話を聞くと、数dB程度は検査でいうと誤差の範囲内なので、そこまで気にしなくても良いですよと。

 

実際仕事してても特に高域が聞きにくいとは感じていなかったので、あまり気にしないことに。

 

この日も耳を掃除して頂いて終了。

 

 

11/29

 

術後半年の経過観察。

 

この日は聴力検査は無いので、診察と掃除のみだったのですが、若干の異変。

 

イヤモニをする時にまれに何か痛いなーという時があったのですが、なにやら軟骨か何か硬いものが表面に出てきている様。

 

とりあえず今すぐ切ったりする必要は無いし、また切ったりしたらしばらくイヤモニ使えなくなったりするので、次回までとりあえず様子見に。

 

あまりに邪魔になったらどうするか考えますが、今のところはほぼ気にならない状態。

 

 

 

 

 

ということで現時点までの状態を時系列で書いてみました。

 

ながっ(笑)

 

とりあえず次のブログで今回思ったことやこの病気に関して注意すべき点等まとめを書いてひとまず終わりにしようと思います。

 

長文読んでくださった方は、ありがとうございました&お疲れさまでしたm(__)m

 

 

はい、メリークリスマース!!!!

 

もとっくに過ぎましたね…。

 

 

 

 

前編からどんだけ空くんだよ俺。

 

絶対書く時間あっただろーがボケ。

 

 

 

…すいません…(笑)

 

 

 

さて、想像以上に前編が長くなったので後半もどうなるのか不安ですが(笑)、ひとまずこれは後編として時系列で続きを書いて、別でまとめを書きたいと思います。

 

まとめだけ読めばなんとなくのことは分かるようにしたいので、文章なげーよ!そんなディテール興味ねーよ!という方はまとめだけでも読んで頂ければ(笑)

 

手術の部分では多少痛い表現があるかと思いますので、苦手な方はパスしてくださいm(__)m

 

 

 

 

手術に備えて仕事の段取りを組んだり、高額療養費の限度額適用認定証をもらったり、不安を紛らわすために色んな体験記を読んで落ち着いたり逆にびびったりして(笑)過ごしました。

 

前々日から前日は泊まりでPV撮影のお仕事だったのですが、昨今のミュージシャンは仕事でイヤモニと言ってイヤホンから楽器や歌や色々な音を返してもらってそれを基準に演奏することが多々あります。

 

イヤモニを使わない仕事であればなんとかなるのですが、耳を手術してしまったらしばらくはイヤホンは装着不可能になるのでイヤモニを使うお仕事がひと段落するタイミングでの手術となりました。

 

 

5/15

 

当日は朝8:00以降は絶食、10時からは水分もNGで、12時に病院に行って入院手続きをして、順番が来たら手術という流れ。

 

なので苦手な朝食を8時まで無理やり食べ、10時までに、いや、実は11時、もしかしたら11時半くらいまでコーヒーを飲み、車で11時58分くらいまでタバコを吸って病院に到着。

 

念の為コンビニでゼリーやおやつを持参。

 

書類を出し、なんだかんだ手続きをして病室へ。

 

こちとら心の準備というものが必要なので、「大体何時くらいになりそうですかね?」と看護士さんに聞くと「その日の患者さんの手術の内容や難易度で順番が変わったりするので、うちの先生は直前の人になるまで分からないんですよー」と。

 

死刑囚か!と心で突っ込みつつ、ちょうど前日からの疲れで眠かったのでうとうと。

 

ちょいちょい目覚めては時計を見るが、一向に呼ばれる気配は無し。

 

8時から何も食べてないから腹も減ってきた。

 

人間腹が減ると不機嫌になるもので、「あーくそー、腹減ったー、やるなら早くしてくれー、タバコすいてー」等と心の中でぶーぶー言いつつ、やっと呼ばれたのがびっくり18時前(笑)

 

手術じゃなかったら、本気で帰ってた(笑)

 

 

話を聞くとどうやら自分が本日のラスト患者だそうです。

 

手術室に到着し、色々と談笑しながら話を聞くと、手術の件数が日本でもトップクラスに多い為に平日は基本終電近くまで、たまに終電後まで手術があるらしく、それでも朝には出勤しなければいけないというハードなチームなようでした。

 

それでもミスが許されないというのは大変な仕事だなーと。

 

ある意味我々ミュージシャンと同じですな(笑)

 

 

 

で、体や手足を拘束され、まずは麻酔。

 

耳の裏側にブスブスと、耳の中にブスブス。

 

耳の中に針刺すのは、サンドバッグを殴りたくなる程度には痛かったです(笑)

 

麻酔が効いたのを確認して、手術開始。

 

 

なるべくソフトかつ短めに表現します(笑)

 

まずは耳の後ろに沿って切開、からの骨から肉を剥がしーの、出てきた骨にドリルや電気メスで穴をあけーの、が前半部分です。

 

この時点で、今までどんなライブ会場でも聞いたことの無い爆音が右耳に鳴り続けます(笑)

 

爆音や、電気メスで自分の漕げたような匂いがしたり、初体験だらけです。

 

で、あんなことやこんなことをして穴を開けたら、鼓膜の内側に袋状に入り込んでいる真珠腫を取り除きます。

 

 

 

人間の耳がどうやって音を聞き取るかという仕組みの話になるのですが、まず空気の振動が鼓膜に伝わります。

 

鼓膜からそれが耳小骨という3つの小さい骨を伝わって、蝸牛という所に伝わり、そこから脳へと伝わるそうです(ざっくり)。

 

で、真珠腫は骨を破壊して進むので、その耳小骨が破壊されると鼓膜からの振動をうまく伝えられなくなり、難聴になるという仕組みなのです。

 

 

耳小骨というのは人体で一番小さい骨らしく、それがどの程度どういう風に損傷しているかは開けて現物を見ないと難しいらしく、ここで初めて損傷具合が分かるわけです。

 

 

自分のケースでは、鼓膜側から1つ目と2つ目の骨がだめになっていました。

 

思っていたより進行していたようで、「それにしては聴力がそこまで落ちてないなー」ということでした。

 

後で聞いたのですが、これはまれにあるケースらしいのですが、ダメになった骨の代わりに、うまいことカッチカチの真珠腫が振動を伝えていたそうで、聴力が良かったそうです。

 

ここまで進行していたら、本当ならもっと全然聴力は落ちているそうなので、そうなっていたら発見ももう少し早かったのかなぁ…とも思いましたが、まあドンマイおれ。

 

 

で、ダメになった2つの骨の代わりに人工の耳小骨を入れます。

 

幸い3つ目の骨がまだ比較的良かったので、そこを土台に使えたそうです。

 

そして袋状の真珠腫を切り取ったので、穴が開いた鼓膜の部分に自分の筋膜を貼り付け。

 

 

この人工の骨をちょっと触るだけでハンマーで頭を殴られたような爆音が響くし、味覚の神経にちょっと触るだけで舌がビリビリするし、人間の体って凄く緻密にできてんだなーと関心しました。

 

 

手術中は聞こえを確認する為にずっと音楽が流れていて、最終チェックでなんとなくの聞こえを確認するのですが、正直手術の爆音を聞かされすぎて正確に判断できる気がしませんでした(笑)

 

とりあえず「左に比べると高音が聞こえてない気がします」と言うと、「じゃあさっきのより薄い膜をつけてみましょうか」と調整してくれ、それで少し改善しました。

 

 

他にも手術中は色々あったのですが、長くなるのではしょります(笑)

 

微調整をしてもらい、開けた所をあんなことやこんなことをして塞いでもらい、最後に耳に血液を吸うジェルのような物をぎっしり詰めて、終了。

 

21時半。

 

なるべくリラックスして臨んだつもりでしたが、やっぱり緊張してたから気を張ってただろうし、飯も食ってないしでどっと疲れが。

 

起き上がるとふらふらしたので(三半規管触ってるので)、車椅子で病室まで。

 

看護士さんが気を利かせて晩ご飯を取っておいてくれたのですが、なんと自分が苦手な食べ物だったので、一人消灯後の暗い待合室で昼間に買ってきたゼリーとポテチを食べました(笑)

 

 

ああタバコ吸いたいなーと思ったのですが、もう警備員さんがいて外には出られないというので翌朝まで我慢。

 

 

とりあえず疲れてるし寝るかーと思ったのですが、麻酔が切れてきたのか耳の奥に割り箸でも突っ込まれてるのかという痛みが襲ってきたりして寝れず(書いてたら思い出して痛い)、看護師さんを呼んで痛み止めを点滴に入れてもらったりしつつ、たまにウトウトしたりして朝に。


 

とりあえず手術当日はざっくりこんな感じ。

 

翌日以降へ続く…(笑)