大谷翔平 二兎を追って二兎を得る | ドラマー大好き!

ドラマー大好き!

HM/HR(ヘヴィ・メタル、ハード・ロック)を中心に音楽CDを好き勝手に紹介していきます。レビューなんて大層なものじゃございません。単なる感想文です。
他にも音楽関係を中心に思いついたことをダラダラ書いています。

 

 

 

今、巷を騒がせているのはメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平ですね。

 

大谷については一度じっくり書きたいと思っていたものの、まあブログもさぼりモードに入ってしまっていたので中々書かずじまいでしたが、もうこのタイミングしか無いなということで書くことにしました。

 

 

 

それにしても今シーズンの大谷はとんでもないですね。

 

何しろ現時点で、68試合出場、打率269、23本塁打、54打点、10盗塁、という成績を残していて、何と本塁打はリーグ1位タイで本塁打王争いの真っただ中にいます。

 

それ以外でも打点も1位に6打点差の3位と射程圏内に着けています。

 

更に凄いのは長打力だけでなく、盗塁も既に二桁乗せてパワーとスピードを兼ね備えています。地味に凄いのは、三塁打が1位に1本差って所ですね。

 

三振率が334と少し高めで、これが打率も少し低めな所につながってしまっていますが、まあ本塁打狙いの代償としては仕方ないですし、270くらい打てていれば十分でしょう。

 

 

少し話は変わりますが、今年の4月に松山英樹が日本人初(アジア人でも)のゴルフの最高峰マスターズ・トーナメントで優勝という偉業を成し遂げました。

 

おいらも最近は御無沙汰でしたが、子供の頃にプロゴルファー猿の影響でマスターズの中継をよく見ていたので(時代的にはタイガー・ウッズが出てくる前、ジャック・ニクラウスはもちろん、セベ・バレステロス、トム・ワトソン、ベン・クレンショー辺りの時代)、どれだけ凄いことをやったかそれなりに理解していると思います。

 

当時バナナマンがラジオで、どれだけ凄いのかイマイチピンと来ないので分かりやすく例えてとリスナーに募集をしたりしていましたが、芯を食った回答は無かったです。その時においらが思ったのは、日本人がメジャーリーグで本塁打王を獲るくらい凄いというものでした。

 

 

 

野茂英雄がメジャーリーグに挑戦したのが1995年、あれから四半世紀、日本人投手はそれなりに活躍していて、優秀な先発の2、3番手クラスだったり、短いイニングを投げるリリーフでならばリーグを代表するくらいの活躍が出来ています。

 

またダルビッシュや前田健太が昨シーズン、コロナの影響で通常よりも短いシーズンだとサイ・ヤング賞を狙えるまでの成績を残せましたし(実際の所、現地でちゃんと観ていないと分からない所があるのだろうが、数字だけを見るとダルビッシュが一番良い成績だったと思う。)、WBCの結果を踏まえても、最早トップクラスの日本人投手が負けているのは1年間を乗り切る体力くらいというレベルにあると思うのですね。

 

一方で野手の方では、イチローという別格的な選手を除くと、2番、6番タイプの優秀な脇役にはなれても、トップクラスの打者は全く出る気配が無く、日本を代表するスラッガーだった松井秀喜ですらメジャーリーグではチャンスに強い中距離ヒッター止まりでした。

 

それでも名門ニューヨーク・ヤンキースの5番打者を長年務めて、ワールドシリーズMVPに輝くまでの活躍を見せ、一応日本人唯一の30本塁打超えこそしたものの、松井程の打者ですら中心選手にはなれず、結局、脇役の最高レベルの活躍しか出来ないのかという落胆は大きかったです。

 

イチローもメジャーのみで通算3089安打(通算23位)、509盗塁(通算35位)、ゴールデングラブ賞10回(アリーグ外野手最多タイ)、その他もろもろで、普通にMLBのオールタイムベストの候補に挙がりそうなくらいの伝説を残しましたが、そのイチローですら結局は、足と守備と単打のスペシャリストという松井とは別ベクトルの脇役、ハッキリ言ってしまえば史上最高の脇役というのが関の山でした。

 

個人的な評価として、同世代としてのひいき目抜きでイチローと松井秀喜はプロ野球の歴史においての打者のある種の頂点に立っていると思っているので、そんな2人でこれですからメジャーでは日本人野手がこれ以上の成績を残すのは無理だと半ば諦めていただけに、今シーズンの大谷にはただただ驚かされるばかりです。

 

さて大谷が日本人初の本塁打王を獲れるか否かですが、とにかく1シーズンこの状態をキープしながら乗り切ることが出来るかに全ては掛かっていて、普通に考えれば夏場に疲れが出て、残念ながら勢いは止まってしまうと思います。

 

またシーズン終盤に来ても大谷が本塁打王争いをしている状況だった場合、もしくは夏場に来て疲れが見えてきて成績が落ちた時、エンゼルスのマドン監督がそれでも二刀流をやらせるのか、打者に専念させて本塁打王狙いに専念させるのか、その決断を迫られる状況に立った時にどうするのかも注目です。正直、どういう方針を取ったとしても、結果タイトルを取り逃したら叩かれてしまいそうな感じもします。

 

 

そう大谷が凄いのは、日本人がメジャーで本塁打王争いをしているだけでももの凄いことなのに、皆様ご存じの通り投手と野手の二刀流をやった上でこれだけの活躍をしているということです。

 

大谷も今年メジャー4年目、1年目こそ20本塁打、10盗塁、10登坂とメジャー初の偉業を成し遂げましたが、2年目は投手はお休みで打者一本に専念して1年目と同等の打撃成績、3年目は投手のリハビリシーズンで打者としても打率2割を切るなどで、コロナの影響もあったとはいえイマイチなシーズンでしたが、4年目の今年は打撃でこれだけの大爆発を見せ、投手でも既に1年目以上の成績を残しています。

 

あまり話題になってなさそうですが、現時点で奪三振率12点台というとんでもない数字を残していたりしもます。

 

 

もう連日ニュースは大谷一色になっていて、この暗いご時世に明るい話題を提供してくれていますが、正直お腹一杯って所はあるんですよね。

 

そもそも投手と野手の二刀流という近代メジャーでは前代未聞の事をやっていますから、結果を出せば何かしらのメジャー初の記録な確率は高いですし。例えば20本塁打、30本塁打、10盗塁、20盗塁、50奪三振、100奪三振、10勝、など節目節目で紹介したり、松井秀喜の31本塁打の日本人メジャー記録に並んだ、超えたならばともかく、60試合&60奪三振&16本塁打がメジャー初だとか、シーズン60奪三振&9盗塁を複数回やったのはメジャー初だとか、15本塁打&11二塁打&3三塁打を200打席以下で達成したのは2人目とか、もううるせえよ!!って思ってしまって、肝心の大記録を達成した時のインパクトが薄れちゃいそうなんですよね~。

 

ベーブ・ルースがちゃんと二刀流をやっていた時の最多本塁打が29本塁打ですから、29~32本塁打打った時に祭りが続くのが予想されますが、大谷が凄いのはそれも約束された未来であり、通過点に過ぎないんだろうなと思えることです。

 

 

あと大谷のことを、投手と打者と野手の三刀流とか言ってることがあったけれど、それ言い出したらほとんどの打者が二刀流になっちゃうじゃん。大谷のことを褒めたいばっかりに訳の分からねえことになってるよ。

 

 

 

さて大谷がプロ野球に入団したのが2013年、その前年のドラフトからと考えると、かれこれ9年近くずっと起こり続けているのが、二刀流ありなし論争です。

 

まずおいらのスタンスから言いますと、一応ずっと二刀流賛成派です。

 

ただ世の中的にまかり通っている、大谷の二刀流擁護派=若者のチャレンジ精神に寛容な理解ある人、二刀流反対派=古い価値観に縛られた老害、という空気は大ッ嫌いで、少なくともおいらは大谷に対しては理解ある素晴らしい人間などとは別ベクトルの考えでの二刀流擁護派です。

 

 

おいらはプロ野球の歴史マニアで、今は消えてしまっていますがプロ野球の歴史を研究したWEBサイトを以前に作っていて、現在も結構細かく研究している途中です(その成果は遅くとも来年には発表したいね~)。

 

ある程度プロ野球の歴史、常識を把握していると思うからこそ、二刀流なんかうまく行く訳が無い!というのが基本の考えです。

 

それでも大谷の二刀流を支持した理由は、単純な話、どれだけやれるのか見てやろうという興味本位に過ぎませんでした。

そして腹の中では、どうせ無理だろうから失敗した時に改めて投手か野手か選択すればいい、その程度の冷たい考えでした。

 

ただそれでも普通だったら二刀流なんて無理だから馬鹿なことはやめろ!変なことして怪我でもしたらどうするんだ!って、本来のおいらならば反対するスタンスになるはずなのですが、大谷の場合そういう風にならなかったのは、ドラフトの時点でメジャーに行く宣言をしていて、結局日本ハムに入団したとはいってもメジャーに行くまでの腰掛けというのがあからさまだったからです。

 

大谷が日本プロ野球で腰を据えてやる気があるのならば、とんでもない才能の持主ですから、ちゃんと投手か野手に専念して大記録を残して欲しいので、二刀流なんか大反対ですが、どうせすぐにいなくなる選手(=大した通算記録は残さないであろう選手)であるならば、せっかくだから誰もやっていないことをどこまでやれるのか見てやろうかという、ハッキリいってそういう冷たい目しか持っていませんでした。

 

そしておいらが世間にいる大谷の二刀流擁護派を擁護出来ない理由として、かつての二刀流擁護派の多くが若者に理解ある立派な大人面していても、多かれ少なかれおいらと同じような感情があるようにしか見えなかったからですね。

 

それこそ一応、二刀流を最初は擁護するけれど、うまく行かなければ一転てのひら返しで、「プロ野球をなめんじゃねえよ!」とばかりに大叩きするのが目に見えますし、万が一上手く行けば「俺は最初から応援してたんだよ。それに比べて老害どもは。。。」ってマウントを取れるので、どう転んでも擁護しておいた方が得だからズルいんですよね。

 

大谷が二刀流を失敗したとしても二刀流を応援し続けてこその真の擁護派だと思いますが、実際にそうなっていた場合にどれだけの人が擁護していたのか怪しいものですし、本気で二刀流が成功すると思っていた人がどれだけいたのやら。仮にいたとしても、逆に「お前プロ野球なめんなよ!」って話だし。

 

ちなみにおいらだったら、大谷が二刀流に失敗していた場合、間違いなく「プロ野球をなめんじゃねえよ!」って思ったでしょうが、同時に中途半端な所で諦めないで結果出すまでやりきれ!っていう風に鞭打ったろうなと思います。

 

 

むしろ二刀流反対派の方が、大谷のことを本気で心配し、才能に期待して応援しているからこそ、更に言えばプロ野球の厳しさを知っているからこその発言であることが分かるので、おいらはむしろ二刀流反対派の人の方に好感を持っています。

 

 

そもそもおいらはプロ野球ファンっていうものをあまり信用していないというか、大体プロ野球ファンなんて日本にどれだけいるのか?って懐疑的だったりします。

 

と言うのも日本にいるプロ野球が好きな人の多くは、プロ野球ファンというよりは、あくまで巨人ファンだったり、阪神ファンだったり、ソフトバンクファンだったり、アンチ巨人といった球団のファンであって、『プロ野球のファン』ってのが、どれだけいるんだろう?って常々疑問に思っています。

 

それはおいら自身が、ひいきの球団を持つのを辞めて、かれこれ15年以上プロ野球全体を見て、プロ野球全体が良くなって欲しいと思っている『プロ野球ファン』をやっているからこそ思うことで、結局プロ野球が好きな人たちの多くが、自分の好きな球団のことしか考えていない、自分のひいきチーム以外がどうなろうが知ったこっちゃないっていうスタンスにしか見えないからですね。

 

結局、日本ハムファン以外のファンからすれば、大谷が二刀流を失敗してダメになった所で、自分のひいきチームの脅威にならないからむしろOK。成功すれば変わったものを見せてもらえた、くらいの感じで、これに前述した失敗したら大谷を叩く、成功したら反対派を叩くためのエサとしか見てない様に思えるんですよね。

 

 

 

さて大谷に対して、おいらは最初はそんな嫌な感じでの一応賛成(でもどうせ失敗するだろう)という考えでした。

 

プロ野球の歴史を研究していると分かりますが、高卒新人がいきなり1年目から一軍で結果を出すのは清原、松坂、田中将大、といった別格の怪物を除くと非常に難しい事です。1年目の大谷は目立った数字は残せていませんが、投手としても打者としても、高卒1年目としては合格点の成績は残しました。

 

だから一応この時点でおいらは、二刀流は通用しない、ということはないとは思ったものの、ただどちらか1つに専念していたらどうなっていたんだろう?とは思いました。

 

2年目は更に、投手として二桁勝利、野手としても二桁本塁打と見事に二刀流で成功しました。個人的に凄いなって思ったのは、高卒2年目での二桁勝利はそこそこいますが、高卒2年目での二桁本塁打は歴代でもそうそういません。同僚の中田翔が4年目で達成(3年目に9本塁打)、清宮が今年4年目で未達成なのを見ると、どれだけ凄いか分かります。

 

個人的には投手としてはたまに出る怪物の1人という感じでしたが、野手に専念すればとんでもないものを残しそうな気配はこの頃からありました。実際、この頃の大谷は完全に素質だけで打っているバッティングで、よくこれで結果出してるなって思ったので、これでちゃんと打撃練習に専念したら凄い打者になったかもしれないのに勿体ないなという評価でした。

 

この後大谷は、3年目に最多勝&最優秀防御率&最高勝率を獲得するも打撃は振るわずでしたが、4年目に二桁勝利&3割&20本塁打と二刀流としては日本でのキャリアハイの成績を残して二刀流擁護派大絶賛という結果を残しました。

 

まあ確かに凄いですよ。この頃にはもう二刀流なんて通用しないとは言えなくなってますよ。でもこの頃になると、おいら的には初期の無責任な擁護派から大谷の将来を素直に心配する反対派の心情に変わりつつ、でも今さら二刀流反対とも言えない。結局は大谷のやりたい様にやらせてあげる。どうせ近い将来に待っているアメリカに行ったら、嫌でもどちらかに決断しなきゃいけなくなるんだから、日本にいる内くらいはやれる所まで頑張りやって、そんな感じに変わってきていました。

 

二刀流擁護派からすれば、3年目の時のように結果を出しているのにまだ反対するなんて害悪そのものみたいな感じで相変わらず反対派を叩いていましたが、そうじゃないんですよね。

 

結局大谷が日本にいたのは5年間だけでした。確かにその短い間に最多勝を含む3年連続二桁勝利と結果を出し、同時に打者としても3割20本塁打と結果は出しましたが、でも投手としても打者としても中途半端な成績というのも事実です。

 

おいらは別のブログで、プロ野球の歴代最強チームを結成して戦わせて遊んでいるのですが、ゲームのシステム上二刀流は出来ないからどちらかに専念させるしかないのですが、昨年までの大谷翔平という選手は、打者としては到底日本ハムのオールタイムチームに入るようなレベルの選手ではない。投手としてもリリーフでも、先発ローテーションでも、おまけでギリギリ入れてもいいかなレベルの選手でした。

 

それどころか例え二刀流が出来たとしても、結局どっちも中途半端で使いづらいという難しい選手で、素直にどちらかに専念していれば、どちらを選んだとしてもポテンシャル的に十分にオールタイムチームの主力を張れるかもしれないのにという不満があるんですね。

 

大谷日本ハム時代は、どちらかというと投手の方に力を入れていたため投手でそこそこ結果を残しましたが、ポテンシャル的にダルビッシュとも張れるレベルでありながら、そこまでの数字は残せませんでしたし。

 

打者としては結局、4年目以外は打撃の優れた昔の大エースに毛の生えた程度のものしか残せていないので、実は言うほど二刀流が成功したとも思ってないんですよね。

 

どちらか1つに専念していれば、もの凄い突出した怪物になれるポテンシャルの持ち主なのに、結局日本時代の大谷って、165キロというスピードガンで一番大きい数字を出した投手であることと、試合前の打撃練習でもの凄い大きな打球を打つ選手という程度で、まあその両方を併せ持っているということがもの凄いことではあるものの、結局長打力のある優秀な投手以上のものではない、多才であったがためにどっちも中途半端な器用貧乏選手になってしまっていたのが本当に歯がゆいんですよね。

 

それはアメリカでも同じで、まさかメジャーでも二刀流をやらせてもらえるとは思いませんでしたが、昨年までの3年間は、怪我の影響もあって打撃の方に比重は置くようになりましたが、結局速い球と良い変化球を投げられるそこそこ打つ打者という、日本時代とあまり変わらない中途半端な選手になってしまっていました。

 

もちろんね、二刀流をやった上でこれだけの成績を残せていることが凄いというのは前提条件としてありますが、やっぱりどうしてもどちらか一方に専念していたらどれだけ凄い成績を残せていたんだろう、っていう考えはどうしても拭えないんですね。

 

特に打者としては、二刀流をやりながら過去の日本人メジャー野手と遜色ない成績を残せているだけに、こちらに専念していれば日本人野手初のメジャーのスラッガーになれるかもしれないのにな~という歯がゆさは相変わらずでした。

 

もちろん投手としても、24歳の若さでメジャーの歴史を始めていますから、可能性は無限大でした。基本的に過去の日本人メジャー投手は、結構いい年齢になってからのメジャー挑戦で、良くてピークの状態からスタートして、あとはどこまでそのピークを維持出来るか勝負になってしまっていましたが、大谷はまだまだ発展途中の状態で日本で使い減りしていませんから、大きな怪我とか無ければそれこそメジャーのNo.1投手すらも狙えるかも知れないのにと思いました。

 

 

結局、いつまで経っても大谷の二刀流反対派が出てしまうのは仕方ないんですよね。どれだけ二刀流で結果を残した所で、もしどちらかに専念すれば頂点を狙えるかもしれないのにって思わせてしまう限り、残念ながらそれは宿命ですね。

 

現在、これだけ活躍していてもまだ反対するのか!って言いたくなるのも分かりますが、これだけ活躍しているからこそ打者に専念していれば、日本人がメジャーで本塁打王という、正直日本人がゴルフのマスターズで優勝したり、日本人がテニスのメジャー大会で優勝したり、日本のサッカーチームがワールドカップで優勝するよりも難しい偉業を成し遂げられそうなだけに、今からでも今年は打者一本に専念出来ないものかとも思ってしまいます。

 

実際、難易度としては、日本人がNBAで得点王を取るとか、日本人がオリンピックの短距離走で金メダルを獲るのに匹敵するくらい難しいと思うだけに、前人未到の二刀流も良いんですけれど、今年に限っては真っ向勝負で歴史に名を残して欲しいとも思うのですね。

 

 

ちなみにおいらが大谷の2、3年目くらいの時に、二刀流支持派、投手専念派、打者専念派、全員を納得させるアイデアを思いついたのでこのブログで書こうと思っていたのですが、それは例えばこんな感じです。

 

仮に2015年からスタートします。この年は投手1本に専念します。交流戦以外では打席に立たず、投手大谷でどれだけやれるか見ます。

 

翌2016年は、前年おもいきり投げたので肩、ヒジの休養に充てて、1年間野手に専念します。そして打者大谷でどれだけやれるか見ます。

 

翌2017年は、二刀流に挑戦します。現実の2016年のシーズンの様に先発登板しつつ、間の休養日は野手として出場して、二刀流でどれだけやれるか見ます。

 

そして翌2018年は、再び投手1本に専念して、以降→野手1本→二刀流→投手1本というローテーションで、こういうサイクルでプレイすることによって、全ての派閥の期待に応えながら全ての可能性を見せることが出来て、それなりに肩、ヒジもケア出来るので、投手としての寿命も延びそうなんですよね。

 

もちろんこれをやっていく上で、一番適したスタイルに一本化してもいいですし、コンディション次第でサイクルを変えてもいいですし、もし今後また二刀流をやれそうな優れた才能が出現したら、試してみてもいいのではないでしょうか。

 

 

 

さてそれでは今シーズンの大谷ですが、とにもかくにもどこまでこの調子を維持出来るかですね。ベーブ・ルースと松井秀喜の記録更新がとりあえずの目標として、その先の40本塁打超え達成だけで十分もの凄いですよ。あとは投手でどれくらいやれるかですね。

 

ここまで今年はこれから野手に専念したらと書きましたが、実は今はこの考えもちょっと変わっています。

 

と言いますのも、投手と野手の両方をすることこそが、大谷がベストパフォーマンスをするために最適な方法なんだろうなと思い至ったからです。

 

そもそも学生時代はエースで4番なんてのは特に珍しくもなく、それこそそのレベルの突出した選手だからこそプロ野球選手になれるわけだし。

 

昔のプロ野球でも二刀流とはいかないまでも、野手顔負けのバッティングをするエースは普通にいて、投手として完封しつつ、自分で本塁打を打って1-0で勝つような選手もいて、そんな伝説にわくわくさせられますし。

 

桑田真澄を始め、打撃練習をすることによってピッチングの調整も兼ねているという投手もいますし、投手と打者とは身体の動きに共通点があるらしく、打撃が好調だと投球も好調だという話も聞くので、本来打撃と投球を切り離すという考え自体がどうなんだろう?とは常々思っていました。

 

正直、近年の投手は投球一本に専念して、両リーグ共に指名打者制にしようという動きは本当に良い結果をもたらすのか懐疑的なんですよね。

 

ただでさえ先発は完投しない、5、6回まで投げればいい、週に1試合だけ投げればいい、リリーフは1回だけ投げればいい、敬遠は投げないでいい、打撃は疎かでいい、って投手に対して過保護になる一方だというのに、更に打たなくていい、ってことまでしてしまって、本当にそういう環境から良い投手が生まれるのかな~って。

 

野球なんて、無理矢理おかしな身体の使い方をする奇形スポーツで、投手なんてまさになんだから、打撃練習とか守備練習とかいろいろやることによって身体のバランスを取っているように見えるだけに、ピッチングしかやらない投手というものにどうしても不安を感じてしまいます。

 

 

そういうおかしな環境の中だったからこそ、大谷翔平という突然変異のバケモノが出現したように思えますし、実際大谷が入団した頃に、パリーグも指名打者制を無くそう論争があった気がするのですが(交流戦が導入された頃だったかも、記憶があやふや)。

 

さすがにこの指名打者制に関しては、これだけで一本分語りたいくらいに長くなってしまうので、別のプロ野球のブログの方でいつかじっくりと書こうと思います。(大谷もそっちで書けよ!って話だけどw)

 

 

だからまあ投手と野手の二刀流をやっているからこそ、現在の好調につながっていると思いますし、日本時代はおろかメジャーに来た頃は、よくこのバッティングでスタンドイン出来るなと思うこともありましたが、今年の大谷の打撃は本当にどっしりと構えたまさにメジャーリーガーの安定感のあるスイングなんですよね。

 

こうなってくると今後の大谷に望むことは、二刀流をやりながら1シーズン乗り切る体力を兼ね備えることだけなんでしょう。まだ26歳の若さだけに、それが十分に出来るという末恐ろしさを未だに秘めています。

 

ここはちょっと老害意見ですが、金やんや鈴木啓示といったレジェンドがいうように、走り込むことによっての基礎体力の向上が今後の大谷には大事なんじゃないかなと。

 

もはや投打共にポテンシャルがメジャーでも最高レベルにあることを証明してしまっているからこそ、あとはそれを年間通して発揮することが出来るかという所までいってしまっているからこそ、スタミナのアップと体調管理の維持が今後の大谷の課題かなと。

 

大谷が一見、近代野球の結晶のようでいて、実は古き良き野球の原点回帰を感じさせる選手だからこそ、レジェンドが残した金言も大事にしてほしいなと思います。

 

最早今年の大谷を見る限り、多くの二刀流反対派も認めざるを得なくなりましたし、おいらもこれからは積極的に二刀流の大谷を応援していこうと思います。

 

そして今後の大谷に期待をすることは、二刀流をやりつつメジャーでのタイトル獲得、出来れば本塁打王の獲得ですね。しかもそれは、今年のここまでの調子を1年間キープすることが出来れば、自然に着いてくるものだと思います。まあそれはダルビッシュにも言えることで、そこが日本人メジャーリーガーの最大のネックになっているわけですが、ここまで数多くの不可能を可能にしてきた大谷だからこそ、そこに期待してしまいますね。

 

 

 

大谷だけでくそ長くなりましたし、今回は音楽の話はいいでしょう。思い起こせば音楽話に結び付けられなくてブログを書けなかった気がするw  と言うより、こんな規格外の怪物、音楽と結びつけることなんかできません!

 

 

 

にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ  人気ブログランキングへ  

にほんブログ村