今日で、やっとと言いますか、まだと言いますか、あのニューヨークでの肝臓移植という大手術からまる3ヶ月が過ぎました。
 このブログでも書いていることですが、この3ヶ月を含めた半年間はまさに「生」をつかむための試練の期間でした。今思っても筆舌に尽くしがたい出来事でありのままを表現することはできませんし、おそらく私だけしかそのことを完全に理解出来る者はいませんが、幾多の苦難をくぐり抜けてきたからこそ、今ある「生」にとても感謝して、1日1日を大切に生きることが出来ているのだと思います。
 こうして今ひとつの節目である3ヶ月をこの日本で、家族をはじめ仲間達と迎えることが出来ている現実にあらためて感激し、多少色々な症状はありつつも元気でいられる体調、今まで支えて下さった皆様すべてのものに感謝しています。

 まだまだこれからです。とにかくいただいたこの命を大切にし、精一杯輝かせるためにもできることを最大限やっていきたいと思います。

 話は変わりますが、毎週月曜日の9時から放送中のドラマ「流れ星」を見られたことありますか?
 北乃きいさん演じるヒロインが肝臓移植を必要としていて、そのドナーに上戸あやさんがなる・・・といったこれまであまり取り上げられなかった肝臓移植がひとつのテーマのドラマです。
 入院していたころから少し気になって見ていました。昨日の回では北乃さんの入院仲間であった男の子が移植を待てずに亡くなってしまう回でした。 見ていてつい自分とオーバーラップさせてしまい、自分もひとつ間違えば移植を待てず亡くなってもおかしくなかったことを考えていたら、自然と涙があふれました。
 ドラマですので事実と違うこともありますが、演出の中で亡くなった彼が腹水が貯まった状態にするためにお腹をふくらましていたことは、おそらく経験者でしか気づくことが出来ないところで、細かい演出をしているのだと思いました。
 移植という大きなテーマが少しでもみなさんの意識の中に浸透することができれば・・・もっと日本でも移植手術を受けることが出来るようになるのではないかと思いました。
 私も微力ながらその啓蒙、宣伝活動の一端を担うことが出来ればと思っています。

 昨日の外来でまだ浮腫が体全体にあることから利尿剤を再び処方していただきました。ほんの少しの量ですが、飲んだすぐ後に効果がありかなり水抜きはできたようです・・・(体重が少し減りました。)この浮腫さえまずなくなれば・・・と思います。