職員室でそんな談笑をしていると幽霊みたいな相葉先生が通り過ぎて行った
坂「ありゃ・・・相葉先生もかな?」
ヨタヨタと自分の席に戻っていく相葉先生を目で追っていると
いつものお局様が「お疲れ様~」とかいいながら相葉先生に寄っていってるんだけど
いつもなら少し睨んで返してる相葉先生なのに、今は「はぁ」だの「へぇ」だの生返事を返している
櫻「よっぽど疲れてるんだろうね。睨む力も吸い取られてるって感じだ」
「でも、そんなに騒がしいクラスって櫻井先生の授業以外にありましたっけ?」
櫻「え?俺そんなにうるさくなってたの?」
櫻井先生は自分の授業が他の階まで聞こえるくらいのにぎやかさだったことに気が付いてなかったようで
「私、2年で授業だったんですけど、ちょうど上が櫻井先生の授業だったんだと思ってますが」
櫻井先生は週定表を見て「あ、そうだわ」ってつぶやいてる
本当にちょうど上だったんだ・・・
坂「ちなみに相葉先生はどこだったの?」
櫻「・・・2年ですね」
・・・2年は・・・そんな黄色い声はきこえてこなかったけどなぁ
江「目で疲れたんじゃない?」
「目ですか?」
江「相葉先生をじーっと見つめてたんじゃない?」
坂「きっとノートも写さずじーっとみてるのが何人かいたんじゃないかな」
櫻「それは・・・」
「いやですね・・・」
坂「おーい、相葉せんせーい」
何を思ったのか坂上先生は相葉先生を呼び始めた
相葉先生がうっとうしそうな顔で坂上先生を見る
櫻「冷たく笑うか睨むかの二択がほとんどの相葉先生が人前で感情を出す瞬間だよね」
江「坂上先生が本当にうっとうしいんだろうなってのが伝わってくるわね」
坂「そんなひどいことしとらんよ」
そういいつつも相葉先生が重い腰を上げるまで職員室内だというのにけっこう大き目の声で呼び続ける
相「うるさいですよ」
相葉先生が根負けして私たちのところまでやってきた
「坂上先生・・・ただでさえ疲れてた相葉先生がやつれてしまいますよ」
坂「やつれてもイケメンとかかっこいいとか騒がれるんだからいいじゃないの」
江「男の嫉妬ね」
坂「嫉妬する年でもないんじゃけどね」
ホホホと江田先生と坂上先生は笑い合ってるけど、相葉先生のぐったり感は増すばかりで
相「で、何の用ですか?」
相葉先生は早くしてと言わんばかりに坂上先生を急き立てる
坂「なんでそんなにぐったりしてるの?」
相葉先生の周りの温度が下がった気がする
相葉先生の顔には「お前のせいだよ」と書かれている
相「今は坂上先生のせいですかね」
あ・・・言った
櫻「でも、職員室入った時からぐったりしてるようにも見えたけど?」
相「あー・・・前の席の子が何もしないんですよ・・・」
何もしないんなら別にそんなぐったりする必要もないとおもうんだけど・・・
相「・・・何もしないのにずーっと俺を目で追ってるんです。ほかにもそういう子が何人かいて・・・」
江「個別に指示出したりしないの?」
相「しないですね・・・したら、そういう個別指導を受けたがる生徒が増えるんで」
・・・なるほど
「確かに個別についてもらえるなら教科書すら忘れてきそうですもんね」
相「・・・いずれは成績をつけなきゃいけないってのに、ちゃんと授業参加してくれよ・・・」
坂「最初のうちだけだって」
相「いや、俺、この学年2年目なんで」
・・・
・・・・・・
坂・櫻「「ド・・・ドンマイ」」