今日は自然館クラブ主催の観察会。場所は大谷林道です。
この地は過去に、槇尾川ダムの建設が予定されていた場所で、2011年に工事が正式に中止され、今では自然環境保全地域となっています。
今日の観察会では、初めて出会った植物がいくつかありました。
一つ目は、槇尾川から槇尾山周辺にかけて、数十年もの間見つからなかったギンラン(ラン科)が、思わぬ場所で発見出来たことです。初夏の大谷林道へは、過去に数回観察会を行っていますが、誰もその姿を見たことはなかったそうです。
二つ目は、クチナシグサ(ゴマノハグサ科で、別名カガリビソウ)。この花は、中央丘陵で数回見ていますが、山間部で咲いている光景は見ていませんでした。(名の由来は、果実がクチナシの実に似ていることから。生育地は山地や田畑のあぜ道などで、年間総雨量が1800m以下の乾いた場所にしか自生しないそうです。)
ハナイカダ(ミズキ科)。この花は、葉の上に小さな花を咲かせ、その後黒い実をつける珍しい花。また雌雄異株(雄花の株と雌花の株が、別々に存在すること)で、黒い果実は甘くて食べられます。
ミズタビラコ(ムラサキ科)。キュウリグサの仲間で、去年も側川で見ていますが、デジカメで小さい花を鮮明に撮影しようとすると難しく、たいがいは大きくぼやけてしまいます
。。でも、今日撮影したミズタビラコは、とても綺麗に撮影することが出来ました。(撮影距離や明るさを調整すると綺麗に撮れました。
)
コナスビ(サクラソウ科)。「なぜコナスビというのか?」と参加者に聞かれ、帰ってからNETで調べてみると、由来は果実が茄子に似ているところから。ただし、紫にはならず、科もナス科ではなく、サクラソウ科の植物です。
キバナツクバネウツギ(スイカズラ科で、別名コツクバネウツギ)。ツクバネウツギといえば、白の花を咲かせますが、こちらは黄色いツクバネウツギ。なぜコ(小)ツクバネウツギかというと、花を支えている萼片が2~3枚だからです。ちなみに、山中でよく見かけるツクバネウツギの萼片は5枚です。
昆虫では、面白い幼虫が。家帰って、何の蝶類の幼虫なのか調べては見たが、これだけでは判断が付きにくい。。。しかし、後日メンバーの方からのメールにて、クロモンキリバエダシャク(シャクガ科)という蛾の幼虫だということが判りました。写真の幼虫は卵からかえってからまだ日が浅く、食草も様々な葉を食するそうです。(さなきになる前の幼虫(終齢幼虫)は黒い身体をしています。)
クロモンキリバエダシャクの幼虫(正面)
横から撮影した幼虫
追記:観察会の2日前に、市の委託調査として、槇尾山の麓へ行ってきました。(大谷林道とは反対方向)。その時に、腐生植物のギンリョウソウ(シャクジョウソウ科で、別名ユウレイダケ)を初めて見ました。



