今月の6日に私がドジャースにいた頃とてもお世話になった、人としても、ドクターとしても、おそらく私がこの世で一番尊敬しているジョーブ博士が亡くなりました。
知っている人は知っていると思いますが、トミージョンという手術で有名な方です。
沢山のアスリートを絶望の淵から救った方です。
野茂さんを始め、ケビンブラウンだとかショーングリーンだとか名だたる名選手と一緒に仕事をさせて貰えたことは私の宝物ですが、ジョーブ博士に初めてお会いした時の興奮は今でも忘れることはできません。
ぺーぺーの私にいつも ”たか、今度ゴルフに行こう”と声をかけてくださいました。
野球大好き親父でドジャースのホームゲームにはいつも決まって同じ時間に来て、同じ時間に帰ってらっしゃるような几帳面な方でしたが、普段はどんな選手やスタッフにもまんべんなく声をかけてくださる気さくな方でもありました。
私がいた2002年当時、既に立会いのみで手術はされていませんでしたが、MRIなんか見なくてもほとんどの肘の状態が分かるとおっしゃっていました。
当時はにわかに信じがたかったのですが、ジョーブの病院から来ていたドクターが、ほとんど問診と触診だけでMRIが必要ない唯一の人だと言っていた記憶があります。
私は一度ジョーブにドクターとして、トレーナーとして一番大事なことは何かを尋ねました。その時彼はジョンホプキンス大学の創始者であるウィリアム・オスラー博士が言った言葉「病人はMedical Skillすなわち医療技術のみでは回復せず、医師やセラピストとの信頼関係の上に精神的サポートなくしては良くならない、すなわち‘Medical Arts’が不可欠であるのだ」と言い、
そしてこう続けました「たか、沢山の患者さんに触れなさい。沢山の患者さんに学ばせてもらいなさい。我々の仕事は患者さんを生かしているのではなく、我々は患者さんに生かされている事を決して忘れてはいけません.技術と知識そしてコミュニケーション能力を常に磨いていくことです。」
医療はスキルではなくアートなんだと、その為にたくさんの事が必要なんだと。
その時は何のこっちゃか分からなかったのですが、20年近くこの仕事をしてきてようやく、何となく見えてきたような気がします。
ジョーブ博士、あなたという壁を乗り越えることはもうできなくなってしまいました。でも私は私なりのやり方でいつかあなたを越えてみせます。俺があの世に行ったらまたゴルフに誘ってください。今は遠い所から是非見守っていてください。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
私は16年アメリカにいて、たくさんの事を学びました。
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