秋葉原のデータ復旧会社で働く新入社員のブログ


弊社にご依頼頂く、障害の1つにヘッド不良(ヘッドクラッシュ)という障害があります。



ヘッド(Head)不良とは、



磁気ヘッド(Head)という、ディスクの読み書きを行っているパーツの不良により、ディスクが認識出来なくなってしまっている障害です。




ハードディスクは、ディスク表面と磁気ヘッドの間にディスクの高速回転によって生じる空気の流れを作り、磁気ヘッドをフライングさせて、わずかなすき間を保つようにしており



磁気ヘッドとディスクの隙間は0.00001mmととてもわずかな隙間しかありません。




その為、わずかな衝撃でもヘッド不良になってしまう可能性がありますので、注意が必要です


ヘッド不良の原因としては、衝撃などの他に経年劣化など様々あります。



症状としては、



・ハードディスクを認識しない


・カチカチ音がしている



という症状の場合、ヘッド不良の可能性が高いです。



カチカチ音がして、ヘッド不良の場合でもディスクをなんとか読み込める状態の場合、ツールを使用して復旧することが出来ますが、

完全に認識が出来なくなってしまった場合、




ヘッドという部品の交換を行い、一時的な修理(応急処置)を行う必要があります。




但し、ヘッドという部品の交換はとても難しく(磁気ヘッドとディスクの隙間は0.00001mmというところからも)



完全に条件の合うパーツでないと復旧が出来ないという問題点がある為、とても復旧の難しい障害になります。




またヘッド不良が発生している場合、プラッタ(ディスク)上に傷が入っている可能性もあり、ディスクに深い傷が入っている場合復旧不可になるケースもあります。



カチカチ音が発生してる状態での、電源の入・切は、ディスクを傷つける可能性がとても高いのでご注意ください。




物理障害 の中でも、ヘッド不良はとても復旧が難しく、



また、(物理障害の中で)最もご依頼の多い障害になりますので、



ハードディスクの取扱には注意が必要です。





また、異音などが発生した場合、データのバックアップが取れる状態であればすぐにバックアップを行い、



もし大事なデータが入っている場合は、



再起動の繰り返しなど後処理を行わないことをお勧めします。





ヘッド不良によりディスクが傷つけられてしまったハードディスク



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ヘッドの不良により、ディスクに傷がついてしまっている状態です。



黒い粉は、ディスクが削られてしまった時に出来た粉です。



障害発生後、電源の入・切などにより、このくらい状態が悪くなってしまいますと、残念ながら復旧出来ません。



データ復旧テクニカルセンター



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