メンタルヘルス不調は脳の栄養不足のサインです | 精神科医:みえしん院長

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おはようございます(こんにちは)。三重心身クリニックのドクター臼井ですニコニコ


三重心身クリニックではこころの病やメンタルヘルス不調に対し、お薬の処方をしたり、カウンセリングでの治療も行っていますが、分子整合栄養医学という学問に基づいた、栄養素による治療も行っております。

三重心身クリニック 院長 ドクター臼井のブログ
最近の記事で、内臓、皮膚、骨、筋肉のみならず脳も、私たちの身体は全て食べたものからつくられているのでしたね。そして脳の機能を直接的に担っている神経細胞も神経伝達物質も原料は日々の栄養からできていることをお伝えしました(→過去記事 )。


ともあれ、身体に栄養が重要なことはイメージしやすいと思うのですが、脳にもそして健全な「こころ」のためにも栄養が欠かせないことをお伝えしたかったのです。うつ状態、めまい・動悸・呼吸困難などのパニック発作・・・そのようないわゆるメンタルヘルス不調や自律神経症状は脳の栄養不足のサインであることが多いのです。


では客観的にはどうすれば脳の栄養不足を評価することができるのでしょう。三重心身クリニックの分子整合栄養医学外来では、今のあなたの栄養状態を知るために詳細な血液検査を行っています。


ブログをお読みの方も多くは「健診で血液検査を受けているけど、栄養不足なんか言われたことがない」と感じているでしょう。
通常の血液検査でも肝臓や腎臓などの異常はわかりますし、コレステロールや尿酸等が高いといったこともわかります。しかし分子整合栄養医学的評価の際には検査項目が多岐にわたりますし、評価の方法も異なります。


たとえば、よく「めまいはあるけど、この前、内科で採血してもらって、貧血はないと言われた」という方がいらっしゃいます。
通常の場合、赤血球の数やヘモグロビンという色素の濃度によって鉄欠乏などの評価を行います。しかし血液中には、鉄欠乏の際ヘモグロビンが低下する前に変化する項目がいくつかあります。分子整合栄養医学外来では、そういったことに注目することによっても評価を行っているのです。


今日はこのあたりで失礼いたします。

(参考文献)
溝口徹:脳から「うつ」が消える食事.青春出版社,東京,2010.
溝口徹:「うつ」は食べ物が原因だった!.青春出版社,東京,2009.