肩こりと乳酸 | 精神科医:みえしん院長

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おはようございます(こんにちは)。三重心身クリニックの臼井卓士ですニコニコ


多くの読者の方、クライアント様から激励と、お見舞いいただきありがとうございました。私は35歳で、携帯電話やデジモノにそれほど親和性の高い世代でもないので、ブログもいつもぎこちなくやっております(1月8日もアメブロがご機嫌斜めでパニックに陥りました)。アメブロを始めて1年半ほどになりますが、いつも温かく支えてくださる皆様に感謝しております。


さて前回分子整合栄養医学の記事で「ビタミンB群と乳酸と身体のエネルギー」を投稿(→過去記事 )させていただいたところ、肩こりに関し多くのご質問をいただきました。私が栄養カウンセリングで「LDH(乳酸脱水素酵素が低いのですが、肩こりや頭痛がひどくありませんか?」とよく尋ねているせいかもしれません。


三重心身クリニックに受診される方の多くが「肩こりがひどいので、鍼灸に行っています。その時は良いのですが、またすぐに元に戻ってしまいます」というように訴えられます。今回は肩こりに関し、ちょっと乳酸との関連でお伝えしていきたいと思います。


いわゆる肩こり(医学的には頸肩腕症候群)は多くの方が悩まれている症状ですが、通常は整形外科や接骨院などに行って対応することが多いのではないでしょうか。


整形外科では、おそらくレントゲンを撮ったり、場合によってはCTやMRIなどを使い、骨や関節、神経への圧迫が原因でないか調べる事になります。意外に多いのが感染や腫瘍です。病的な骨折も時折見かけられます。さて原因がはっきりすればそれに対する治療をすればよいのですが、実際にははっきりしないことも多いです。その場合、通常の医療機関では鎮痛薬や筋弛緩薬、抗不安薬などが処方されます。

さて、分子整合栄養医学(サプリメント外来)ではどのようなアプローチをするのでしょうか?


まず、
①女性の肩こりの場合には、鉄欠乏を分子整合栄養医学で正しく評価するということ重要です。保険の病院では鉄の検査というと、赤血球数やヘモグロビンなどを調べますが、それでは、組織に含まれている鉄の評価はできません。組織の鉄不足では、筋肉はこわばりやすくなり、とても肩こりを生じやすくなります。


②筋肉中の乳酸の除去がうまくいかないと肩こりの原因になります。
前回(→過去記事 )お伝えしたように、乳酸は、私たちが活動したときに発生しますが、発生量が多かったり、うまく除去できないと、筋肉がこわばり、肩こりになります。乳酸が多くたまると、全身の疲労感となります。


分子整合栄養医学外来では、詳しい血液検査を行いビタミンB群の不足を正しく評価し、結果に基づき栄養指導を行っています。多くの方でビタミンB群の不足が見つかります。


症状は同じでも、原因は一人一人様々です。肩こりも栄養状態の乱れのサインである場合が多いです。
処方薬や市販の鎮痛剤がいつも必要な方も、分子整合栄養医学で原因を探り、治療をしていくことによって、症状は改善されていきます。通常は湿布や鎮痛剤で対応しますが、分子整合栄養医学で評価すると根本的な原因が見えてくることが多いです。

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