カウンセリングやカウンセラーの選び方           | 精神科医:みえしん院長

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ストレス状況に置かれたりストレスを感じたり、うつ状態に陥ったり、あるいはより前向きに生きたい、仕事を頑張りたい・・・どんなカウンセリングが合っているのかは、状況や目的によって違います。カウンセリングはよりよい生活のために重要なものです。
カウンセリングを受けたいときに考えておきたいことは、
まず
倫理観やモラルです。医師や薬剤師、保健師、看護師などの医療者がカウンセリングを行う場合、「個人情報保護」という概念が広まる前から「守秘義務」というものを当然のように徹底しておりますのでまず心配ありません。カウンセリングでは「秘密を守ってくれる」ことは絶対重要です。医療者以外の者が行うカウンセリングに関しては「秘密を守ってくれる」カウンセラーであることを見定める必要があります。
また
相性も重要なファクターです。経験や技法に優れるカウンセラーを選んだ方が、良いといわれていますが、もしかしたら心理カウンセラーとの相性はもっと重要かもしれません。相性の判断の基準はカウンセリングの際に、
・話してみようと思えるか否か
・相談しやすそうか否か
・カウンセラーに受け入れられていると感じられるか否か

といった感覚でカウンセラーを判断してみてください。
ただし、カウンセリングを受け、不快感を感じたりする場合、相性やカウンセリングが合っていないこともあるのですが、こういう時こそクライアント(相談を受ける側)こころの問題の根っこが隠れていることもあります
例えば、小さいころ親に甘えたくても甘えられず、そのために親に(無意識であっても)恨みや憎しみを抱いてしまった人は、恋人や友人に接するとき、甘えたいという感情は自覚できないまま、昔の親に対して感じた恨みや憎しみが無意識に生じてしまうことがあります(アンビバレントな感情と言います)。同じように、カウンセリングにおいてもはじめは無意識にカウンセラーに甘えられると感じてしまい、実際は依存させてもらえないと知ると、激しくカウンセラーを責めたり、見下したり、攻撃したり、怒りの感情を爆発させるような場合があります。
よくカウンセリングルームやカウンセラーを転々と「カウンセリングショッピング」をしている人がいますが、根気よく継続することも必要な場合もあります。
自分で勝手に判断せず、カウンセラーに率直に感じていることを伝えることも重要です。

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