睡眠時無呼吸症候群といびき | 精神科医:みえしん院長

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最近、睡眠外来を受診される方が増えてきています。受診と言っても開口一番「睡眠時無呼吸の検査をしてください」「CPAPをしたい」とかなり目的が明確な方が多いのです。患者様に伺うと、最近健康番組で「睡眠時無呼吸症候群」がテーマになったものが放映されたとのことです。視聴者の過度の不安を煽るわけでもなくとても良い内容だったようです。睡眠の治療を行う医療機関の医師として、とてもうれしく思いました。
さて、睡眠時無呼吸症候群を心配されて受診された方のほとんどが、いびきのことを心配されています。
いびきの発声源は上気道(一般用語で喉・のど)です。上気道が狭くなっている状態(狭窄)に空気を通そうとするといびきが生じます。つまり無理をして空気を通しているわけで、いびきをかく事自体、病的な状態と私は考えています。
もちろん睡眠は身体のコンディションに影響されます。たとえば、アルコールを飲んだり(最近はビール好きの方にはとても良い季節ですよね)、過労があれば、その日はいびきが出やすくなります。しかし毎日いびきがある方、特に、呼吸が止まってしまうような方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、要注意です。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠が妨げられ日中の眠気が増加します。さらに血液中の酸素が低下することで身体にいろいろな悪影響をおよぼします。→過去記事(睡眠時無呼吸症候群でみられる症状 睡眠時無呼吸症候群と死亡
またこういったいびきはご自分ではなかなか気が付きません。ベッドパートナーがいても気づかない場合があります。なぜなら睡眠中だからです。
三重県鈴鹿市にある三重心身クリニックの睡眠外来では不眠症の治療や睡眠時無呼吸症候群の検査も行っております。気になる方は睡眠の検査をしてみませんか。

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