「生理痛がひどい」とおっしゃる方の相談をよくお受けします。三重心身クリニックが心療内科中心のクリニックであるせいか、うつ病やパニック障害の治療中の方から診察中に「実は～」という形での相談が多いのですが、「生理のたびに大量の痛み止めが必要で、胃が荒れてしまいます」とか「婦人科の先生から『軽い子宮内膜症だね』と言われました」などとおっしゃられる方が多いです。
子宮内膜は子宮の内側にある細胞ですが、この子宮内膜にとてもよく似た細胞が、子宮の内側以外の身体のさまざまな場所に勝手に増えて悪さをしてしまうのが子宮内膜症です。子宮内膜症では月経時の腹痛や、排卵時の腹痛など多くの症状がみられます。ちなみに用語だけが独り歩きしている感が否めないのですが、本当に子宮内膜症であることを確かめる（確定診断と言います）には、試験的にお腹を手術したり、腹腔鏡と呼ばれる小さい内視鏡をおなかの中に入れて検査を行うことが必要なのです。
しかし実際の臨床では検査や血液検査さえ行われずに、生理痛がひどくて受診すると、子宮内膜症と言われることも多いと思います。
実際のところ、子宮内膜症の診断がついても、痛み止めかホルモン療法が主流です。安易な診断は慎まねばなりませんが、治療は決して根本的な治療ではありませんので、確定診断まですることは実際には稀です。ともあれこのような治療では薬を止めると生理痛は再発します。
分子整合栄養医学に基づく栄養療法では生理痛の改善、子宮内膜症にも力を発揮します。内膜とはいわゆる粘膜のことです。分子整合栄養医学で粘膜の状態を改善することで結果的に子宮内膜症や生理痛の改善が得られるのです。この改善は根本的なもので、お薬では得られない質です。長くなるので今日はこのくらいにします。
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三重心身クリニックは疾患の治療以外に予防医療にも取り組んでいます。
予防医学では心理療法、分子整合栄養医学、音楽療法、睡眠医学などに
力を入れています。
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