分子整合栄養医学外来(サプリメント外来)の食事指導 | 精神科医:みえしん院長

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三重心身クリニックの分子整合栄養医学外来(サプリメント外来)では、血液解析を通じて不足している栄養素を評価し、サプリメントを飲んでいただきます。しかし実際の治療は、採血検査とサプリメントを飲むだけではなく、食事の制限や変更が治療のかなりのウエイトを占めています。
まずほとんどの患者様にお話しするのは、「糖質(ご飯やパン、甘いものなどの炭水化物やアルコールなど)の制限」「タンパク質をたくさん摂る」ことです。この糖質の制限が、患者様にとっては非常に苦痛になるようです。缶コーヒーや菓子パン、お菓子、お餅、ケーキ・・・指導するこちらも悪いことをしているかのように弱気になることがありますが、患者様のために小うるさく指導しますDASH!。もっともそれがどうしても出来なくて通院を止めてしまう方もいらっしゃいます・・・。
GI値(グリセミック・インデックス)という用語があります。GI値とは、食物に含まれる糖質が体内に吸収される速さを示す指数のことで、GI値が低いほど糖質の吸収がおだやかです。糖質の制限では、GI値の高い、砂糖や吸収の早い炭水化物を制限することが基本になります。
私自身分子整合栄養医学による治療を始めた当初は、糖質制限を「そこまで厳密にしなくても・・・」と感じていた時期もありました。しかし食事による影響は、患者様によってかなり異なることが分かってきました。特に統合失調症の方や、低血糖症(機能性低血糖)の程度の重い方では、砂糖や白米に非常に敏感に反応されるようです。また同じ患者様でも調子が良いときには大丈夫だった食材が、調子が悪いときには反応するようになったりします。気のせいか、年度替わりの最近、調子の悪くなる方が多いような気がします。おそらくストレスにより糖質代謝に影響するホルモンなどがアンバランスになっているのだとは思います。
糖質制限は大変です。昨日も何人かの患者様に「缶コーヒー禁止」「ご飯を止める」を指導しました。でも食べられる食材のほうが圧倒的に多いのです。料理の工夫、私たちが驚くような工夫をしていらっしゃる患者様もいます。

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今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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