医療現場では、日々目覚ましく医療技術が進歩しており、また保険制度の変更などもあり、医療従事者には幅広い知識習得が求められています。また医療事故防止などの安全管理対策も重要課題で、三重心身クリニックでは感染予防などの職員研修も年に数回は開催して、患者様のみならず職員の安全のために努めています。
今日のお昼休みの時間は、院外講師を招いての研修を実施しました。今日はうつ病の治療に使うお薬のお勉強でした。
私は医療現場では全てのスタッフが一定以上の専門知識を有していることが必要と考えています。今日も精神科医師のみならず、薬剤師の先生、看護師、保健師のほか医療事務従事者やカウンセラーにも参加しての研修でした。
リフレックスというお薬が主なテーマでした。これはオルガノン社が創製したうつ病治療薬で、1994年にオランダで発売されて以来、すでに世界90ヵ国以上で承認されています。また、その特徴的な作用メカニズムによって、「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA: Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)」というカテゴリーに分類される薬剤として知られています。1日1回就寝前服用の簡便な用法で、服用開始1週目から、うつ病・うつ状態にある患者さんの不眠や不安・焦燥感といった症状を速やかにしっかりと改善するなど、うつ病・うつ状態に対する効果の早期発現と優れた有効性を合わせ持つお薬です。
なおこのお薬には、「うつ病の寛解(REmission)、そしてその先の回復(REcovery)をかなえ、患者さんの人生をしなやかで柔軟(FLEXibility)なものにする」という思いを込めて、「リフレックス」と名付けられたそうです。
そのあと楽しみの昼食とカンファレンス(院内会議)でした。そのあとすぐ診察です。