花粉症にはどんなタイプのお薬がありますか? | 精神科医:みえしん院長

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花粉症にはどんなタイプのお薬がありますか?  
非常によくお受けするご質問です。私なりにまとめてみました。

・鼻に噴霧する薬(鼻噴霧用薬)
鼻に直接吹き付ける薬で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりすべてに高い効果があります。数日で効果がではじめますが、定期的に使用することで効果は十分に発揮されます。飲み薬のように全身に作用することがないので副作用はほとんどありません
・第1世代抗ヒスタミン薬
数十分でくしゃみや鼻水に効果があらわれますが、眠気や口が渇いたり副作用があります。市販薬にも配合されています。いわゆる古いお薬です。飲んではいけない(「禁忌」と言います)人もいますので気をつけてください。
・第2世代抗ヒスタミン薬
新しいタイプの抗ヒスタミン薬です。古いものに比べて副作用は軽減されていますが、効果がでるまでに数日かかります。
・遊離抑制薬
肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンという化学伝達物質を抑える薬です。十分な効果がでるまでに約2週間必要なので、花粉飛散の前や症状の軽い時に使います。
・抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサン薬
アレルギー反応の原因となる生体内物質の作用を抑えて、特に鼻づまりに効果のある新しいタイプのお薬です。効果があらわれるのに、約2週間かかります。
・その他
他にもブログには書けないような個別性の強い処方(医師は診察でその方の症状にあったお薬や苦痛を軽減するお薬を選びます)もあります。診察の際に相談してみてください。

今日は鼻噴霧用薬の写真をお見せしますね。
臼井卓士のブログ
メモ・・・より詳しく知りたい方へ
この薬は鼻粘膜という場所に限局して抗炎症作用を有するお薬です。したがって免疫機能など全身的影響は少ないです。ちなみに医師の処方箋が必要です。

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