花粉症と分子整合栄養医学 | 精神科医:みえしん院長

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前回は花粉症にお薬による治療を中心に書きました。花粉症とは、主にスギやヒノキなどの花粉が原因で起きるアレルギーのことです。くしゃみ・鼻みずなどのアレルギー性鼻炎や目のかゆみや充血などのアレルギー結膜炎、のどの炎症などの自覚症状が出ます。全身に熱が出てしまうような、重度の花粉症の患者さまもいらっしゃいます。
対策としては、スギアレルギーの場合には、1月中旬の花粉がまだ飛散する前から薬の内服を継続して予防することも大切と前回述べました

しかし、お薬を使いたくないという患者様もいらっしゃいます。花粉症は粘膜に起こる炎症が原因なわけですから、全身状態の改善を行い
ながら、粘膜を強くすることを目的としたサプリメントを用いた治療も三重心身クリニックでは行っております(分子整合栄養医学外来)。花粉症の患者様へアレルギーを抑えるような薬は使わず、粘膜の強化を行う治療法です。
花粉症対策で大切なことのひとつが、粘膜を丈夫にすることにあります。 鼻や眼の結膜などの粘膜は、身体の中と外を分けるバリアであり
、免疫反応が最初に起こる場所でもあります。バリアを丈夫にするために重要なのは、ビタミンAとタンパク質です。
ビタミンAは未熟な粘膜細胞が成熟した粘膜細胞になるためにも重要なので、分子整合栄養医学外来では、粘膜の問題がある場合、粘膜を健
やかに保つ目的でビタミンAを使います。また粘膜の構造をしっかりさせるためにはコラーゲンが大切です。コラーゲンをしっかりと合成するためにはタンパク質と鉄とビタミンCが必要です。ちなみに分子整合栄養医学外来をご利用の患者様で「鉄不足」を指摘された方は、粘膜が弱くなりがちです。早目の花粉症対策のためにもサプリメントの一時的な調整も考えてみましょう。

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三重心身クリニックは疾患の治療以外に予防医療にも取り組んでいます。
予防医学では心理療法、分子整合栄養医学、音楽療法、睡眠医学などに
力を入れています。
三重県鈴鹿市道伯町字筧田2064-1
http://www.mp-clinic.jp/
TEL:059-375-1100
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