ちょっとティータイム | 精神科医:みえしん院長

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昨日20日は大学病院時代の先輩ご夫妻とお会いする機会を持ちました。

いただきものをしました。
臼井卓士のブログ

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アフタヌーンティーでいただきました。
臼井卓士のブログ
懐かしい話に花が咲きました。おしゃべりの後いろいろ雑用をしていたら結局帰ったらあたりは真っ暗でした。

さて、今日は

人間関係の問題についてです
私たちは実に多くの人に囲まれて生きています。現実社会では好き嫌いに関わらず家族、知人、職場の人、近所、先輩、場合によっては敵対関係にある人やクレイマーとも少なからず関わらねば、生きていけません。敵やクレイマーと言った類の人とはかかわりを持たずに生活したいものですが、友人、家族、同僚、職場の上司といった、日常的に関わる機会の多い人たちとは仲良くし、気持ちよく過ごしたいものですね。三重心身クリニックのカウンセリングでも、人間関係の問題の相談は非常に多いです。
(以下の内容は個人情報の保護のため修正を加えてあります。また一部フィクションになります)
ある女性が、職場の上司に対して腹立たしく思っていました。「上司は、仕事が忙しくて辛い状況をわかってくれない。取引先でクレームが出たときも相談にも乗ってくれず、何度か大声をあげて言ってようやく重い腰をあげる程度。自分の予定もよく忘れて私が時折確認している。いいかげんな性格なひとだわ」と。カウンセリングの後、私の指示に従いその女性は大声で催促するのを止め、職場で上司の行動を観察してみました。その結果、上司はデスクでは社内のメールのチェックや整理、勤務評定みたいな作業に追われていることが分かりました。思い返すと、以前従業員の多いときにメールチェックなどしていないときは一緒にいろいろしてくれていたのです。そこで、女性は「○○に診ていただきたいメールだけ私がピックアップしておきます。その間私の書いた提案書の添削をしてもらえますか」と頼んでみたところ、親身に相談に乗ってくれたそうです。
つまり、問題は上司が「いいかげんな性格」だからではなくて、苦手なことに追われていて部下の相談どころではなかったのでしょう・・・

上のような例に限りませんが、人間関係の問題を、「いいかげんな性格だから」「自己中心的なんだから」などと相手の人格の問題としてとらえてしまうと、相手を攻撃しそのことで一定の満足は得られるかもしれませんが、「嫌な人」という悪いイメージを相手に持ったまま不快な気分で過ごすしかなくなってしまいます。人格や性格の問題ととらえるのではなく、実際に起こっている「行動」「事実」に注目して相手を分析すると、自分の気持ちが他者攻撃の連鎖に陥るのを防ぐことができるのではないでしょうか。上の例では女性も上司も気持ち良く過ごせるようになったことが分かります。


三重心身クリニックのカウンセリングでは、たとえば、ちょっとしたことで落ち込みやすいとか、対人関係で失敗しやすい、ストレスを常に感じているといった、自分のこころのクセや陥りやすい行動パターンに気づくことができます。まずそれらをカウンセラーとともに見つけ、それらを変化させていければ、いつも同じような不快な気分に悩まされたり、失敗を繰り返したりしなくても済むようになりますよね。そして、三重心身クリニックのカウンセリングでは、カウンセリングを通じて、クライアント自身の強み(よくできていること)にも気づき、自分らしく充実した生活を送れるようなサポートをしています。
カウンセリングでは、クライアント自身の隠された回復力と成長をカウンセラーと協働作業をすることによってクライアント自身の力によって問題解決・成長が手に入れられるようお手伝いいたします。
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三重心身クリニックは疾患の治療以外に予防医療にも取り組んでいます。
予防医学では心理療法、分子整合栄養医学、音楽療法、睡眠医学などに
力を入れています。
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