昭和47年、大学院生だった僕は
ワクワクしながら、雑誌『面白半分』に掲載されてた幻の発禁本『四畳半襖の下張り』を読んだ。
ちっとも興奮しなかった。
なんでこんな本が発禁本なんだかわからなかった。
この本の凄さは
晩年の永井家風みたいに枯れて、歯が抜けると理解できるのだと
いま気付いた。
今宵は
『はるさめヌードル五目野菜タンメン・熱湯三分』をすすりながら
女性ナレーターの艶声で蘇る猥褻文書を楽しむことにする
解説は
盟友・野坂昭如先輩だ。
「どこがめでたい長寿大国、安楽死こそ最高の老人福祉」だと今月号の『新潮45』の誌面で吠えておられる
野坂先輩と僕の思想はほとんど同じだが
煩悩から脱却中のかっちゃんはまだまだ野坂先輩の境地に達することかなわず
いま安楽死させられそうになったら抵抗するつもりだ
そのうち野坂先輩の境地に達するかもしれぬが
とりあえず
『四畳半・・・』までは達したみたいだ。
もうすぐ追い付くからね。待っててね野坂先輩。
