朝っぱらから名古屋は雷鳴が轟き
落雷で地下鉄まで止まった
しかし
国勢調査の襷掛けおばちゃんは定刻に独居老人しかいない高須邸においでになった。
愛国心と義務感の権化だな
僕だって、今日は上あごにできた穴を塞ぐ手術を午後三時に変更したんだよ。愛国心と義務感では負けないよ。
国勢調査の記入を即刻行い、新幹線に飛び乗り、小歯医者んとこへ
「あーだいぶきれいになりましたね」
蕎麦とタコ焼きは残ってないみたい
「では穴を塞ぎましょう。すぐに終わります」
歯茎に麻酔注射。すごく痛い。すぐに終わるんだね。我慢我慢。
ところが
歯茎の粘膜は硬くて延びない
「頬っぺたの粘膜で皮弁を作って塞ぐことにします。」
だんだん大手術になって行く。泣きたいよー(T_T)
大手術終わり、術後写真みせながら、小歯医者の説明。
「・・・・・というわけて、頬っぺたの皮弁で穴を塞ぎましたので、当分の間、口を大きく開けたり、頬っぺたを膨らませないで下さい。また化膿する可能性もなしとは言えませんので、鼻か口の中から膿が出てきたら私のケータイに連絡して下さい」
怒りの表現として、頬っぺたを膨らませようと思っていたのだが
とりあえずやめる。
いま小歯医者んとこからホスピタルニューオータニに向かうタクシーの中。
頬っぺたが腫れてきたみたい(^_^;)
麻酔も切れてきた。
神に助けを求めようと試みているのだか、穴が塞がったら宇宙と交信できなくなったみたい。
次々と苦難と不運が現れるな。八方塞がりってやつだな、こりゃ。