小金井ゴルフでいいかっこできたのは始めの9ホールだけ
後半は顎が痛くて腫れてきて、おまけに熱もでてきて ヘロヘロ さんざん
授賞式はキャンセルして骨移植してくれた歯医者
に直行
「体温計りましょう」
体温計口にくわえて下目使いに体温計チェック
歯医者に告げる
「いま39度です。まだまだ上昇を続けています。時間の無駄です。要するに40度以上の高熱ということです」
にこやかだった歯医者の顔付きが変わる
「すぐにCTを撮りましょう」
CTをみた歯医者の顔付きがもっと変わる、顔付きも悪い
「感染してますね。消毒しましょう」
「骨の内側に移植した骨とそれに混ぜた異物が感染してるのですから表面の消毒は無意味ではないでしょうか?」
細菌感染は異物を移植する手術ではしばしは起こる事故だ
僕は全部乗り切ったベテランだぜ
こんなとき僕は患者様にお願いし
治療費を全部返して
異物を全部取り出し、細菌を全滅させてから、仕切りなおして再手術をさせてくださるようお願いするんだ
「そういう考え方もありますね。では消毒はやめましょう。
抗生物質と鎮痛剤をくれた。
3時間たったが
あまり変化が見られない
ぴんぴんころりはこんなときにおきるのであろうな
高熱で死ぬとか敗血症で死ぬとか
外側から見ると元気そうだが40度の熱は結構きつい
地震でもないのに床や壁がゆらゆらする
鈴木秘書に「看護士かヘルパーを手配してくれ」とオーダー
「いまのいまでは手配つかないです。明日ならなんとかなりそうですが・・・・・・」
老人の孤独死って
こうして起きるのね
世間は冷たい紙風船なんだな
「即身仏になる」って家族に嫌がらせしたお年寄りの気持ちがわかる
じじいになると
心か荒むな
ホテルニューオータニのベッドで
涅槃に入っていたら
突然
まくらもとに
教祖様御降臨時
「包皇、汝にはまだやってもらわねはならぬ仕事がある。ここに母の俊子の薬箱から盗んできた、ロキソニンという秘薬があるからしんぜる。
それからほれ、いまコンビニで買ってきたボカリスェット2リッターとミネラルウォーター2リッターじゃ半分半分に割って飲め。
ちぇ(-.-)医者に説法かい
バリバリごくごく
あ
急に元気になってきた
なんか
今夜は死なないみたい
奇跡じゃ 奇跡じや
「では、仕上げにハルシオンを1錠のみなさい」
はい教祖様
ゴクリ
バタン キュー ぐうぐう
いま目覚めたが
教祖様のおられた痕跡がない
まるで 「パーマネントのばら」だ
まくらもとに
僕が置いた記憶のない飴のボックスが置いてある
現実を確かめるのが怖い
遠くで壊れたラジオの音が聞こえるような気がする
ねえ わたし 狂ってる?