教祖さまが
さし入れのきびだんごとビッグイシュー持って
年末メンテナンスにおいでになった
とりあえずVIPルームにお通しして
お茶などおだしして接待するよう婦長に厳命
あまりの忙しさに時間の経過を忘れ、ふと気付くと、教祖さまは消えておられた
朝から飲まずくわずのおしももは
山伏の千日行の如く
時空を超越するんだ
忘我の境地なんだ
教祖さまの存在が消えるくらいの修業をつんでるんだから
僕は大アジャリかそくしんぶつだな
とはいえ
教祖さまの存在を忘れた包皇は万死にあたいするな
ホームレスのおじさんからありったけのビッグイシューを買っで贖罪しようとしたが
あいにく
ビッグイシュー売りのホームレスが見つからない
夜9時過ぎたら
ビッグイシュー売るのをやめたらいかんよ
僕のような酔狂な読者もいるんだからね
最終新幹線自由席で
教祖さまからいただいたきびだんごいただきながらビッグイシューを読み耽る
きびだんご包皇