後継者にまんじゅうを与えた
二代将軍徳川秀忠は
三代将軍として
できの悪い長男 家光と
優等生の次男 忠長と
どちらを
選ぶか
迷っていた
大御所 家康は
諸大名の居並ぶ中
手づかから家光に
まんじゅうを与えた
これで
後継者は決定されたのだ
家康だって
臣下の礼をとって上洛した際
豊臣秀吉が
手づから膳を運んでくれたので
後継者になる腹構えになった
織田信長の褒美は
ひとつかみのカチ栗
食い物の下賜は愛知県では
とても喜ばれる
特に
満座の中で
まんじゅうを貰うのは
最高の栄誉なのだ
かつや院長は
サイバラ家の主治医であるが
ノムラ家やノサカ家の
主治医も兼任している
そのなかで
まんじゅうを下賜してるのは
サイバラ家のみだ
ちっとは
ありがたがれよ
さっき
ノサカ家から
お歳暮が届けられた
膨大な書籍
落款が押してある
お返しは
何にしようかな
とりあえず
まんじゅうは
あげない