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実は


大学紛争が吹き荒れる時代の卒業生なんだ

東大や日大の
バリバリの闘士が
我が昭和大学にも
オルグに来た

彼らの目的は

ひとーつ インターン制度粉砕

ふたーつ 医局の解体

早い話し

青臭い医学生による
文化大革命のまね事

当時の昭和大学医学部は
医者の子弟の落ちこぼれの吹き溜まり

すでに
どこかの大学を卒業してるやつや
社会人やってみたけど
家業の医院をつぐために
入試をうけたら
たまたま合格したやつや
もと
予備校の先生してたやつや
豪傑ぞろい
りょうざんぱくの盗賊のように現実主義者ばかり

はやいはなし

みんなおとななんだ

頻繁に
霞ヶ関にデモに行くよう

過激派から動員がかかる

清水谷公園に集合した僕らは
霞ヶ関につく前に
全員逃亡

落ちゆくさきは
麻雀荘


いつしか
我々の行動パターンは
過激派のしるところとなり

我々は
逃亡しないよう
デモの先頭に立たせられるようになった


ある日のこと

厚生省にデモをかけた我々

機動隊の放水に逃げ惑う

僕と一緒にデモに参加してた
星野シヅ君
「ねえ高須くん、私のハイヒール、あそこにあるんだけど、とって来てくれない?」

みれば
真っ赤なハイヒールが
機動隊のスクラムの中に


「とってきてよ!あなた男でしょ!」

いつも
試験のたび
世話になってるから

断れないよ

対峙する
機動隊のスクラムにむかって前進


僕の勇気に
過激派の面々
びっくりしたみたい

機動隊も
びっくりしたみたい

「なんだ!おまえ!検挙するぞ」

笑顔で
ウインクしながら
「お巡りさん(^0^)/ご苦労様です。抵抗しませんから・・・あの靴を・・・回収させてください」


機動隊、理解したみたい。「よし、わかった。さっさと持って行け」

現代の
イラクかパキスタンなら

自爆テロリストと見なされて
即刻射殺だぜ

考えてみれば
のどかな
いい時代だったよ

これで

僕は

シヅ君に男と認められ
結婚するはめに

あの
ものわかりのよい
機動隊員が
いなかったら

力弥も久弥も幹弥も
この世に
生を受けることは
なかったであろう


そんなわけで

僕は

税務署員は
好きではないが

警察署員は
親近感を
おぼえるんだ


ありがとう
m(__)m
やさしい
機動隊のみなさん