SBSH0617.JPG
中国美容整形外科医の最高実力者である
北京のソウ教授と
談笑する
葉先生

葉先生は
古くから
日本美容整形外科学会に所属している

美容整形十仁病院の初代院長であった梅沢文雄先生が創設した
日本美容整形外科学会は
とても
開放された学会だった

美容医療を学ぶ意欲のある研究者なら
国籍・経歴を問わず
入会を許可した

だから
会員には
韓国や台湾、タイ、フィリピン、シンガポールなど
昔の大東亜共栄圏の
美容整形医が入会していた

この人達が
本国に美容整形発展の種をまいたのが
アジアの美容外科発展の下地になったのは
間違いない

みな
祖国の医師免許を取得していると主張していたが

詳しく聞くと
しどろもどろになり

「もと衛生兵だった」とか
「医師のもとで手伝いしてたが、医師の資格はない」とか
実に
あやしい先生がただった

ただし
みな
この世界では
実戦経験豊富な
歴戦の勇士であり

かけだしの若い医者の追随を許さない技術を持っていた

葉先生は
たしかに日本に留学して医学を学んだが

卒業したのは
按摩の学校だった

ここが
微妙なところなんだが

中国では
西洋医学の普通の医者以外に
漢方医学専門の「東洋医」がいる
そのほか、毛択東が創設した「裸足の医者」あがりの医者もいる


東洋医は
「アカヒゲ薬局のセンセ」みたいなものだし

裸足の医者は
「救急車の消防士」みたいなもの

見方を変えれば
中国では
「日本に留学して資格を取った医師」と
言えるかも知れない

しかし
葉先生は
ビジネスチャンスのない
中国本国には帰らず

当時
まだイギリス植民地だった香港に
クリニックを開設した

香港で美容整形を行うには
旧大英帝国の圏内の国の医師免許が必要なのだ

葉先生は
それを知っていたが

とぼけて
クリニックを開設した

当時の香港警察は腐敗しており、賄賂が横行していた

葉先生は
香港警察に多額の賄賂をばらまき、警察からオメコボシを手に入れていたのだ

葉先生のクリニックは大いに流行り
香港総督の知るとろとなった

イギリス人には賄賂が効かない

逮捕を逃れるため

葉先生は
隣のマカオに逃亡


さあ
これから
スリルとサスペンスの
物語が始まるよ