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これは
ドクター・アリの患者様の
護衛と召し使いのための
控えの間

この部屋だけで
銀座のクラブの営業ができるじゃんか

銀座のクラブといえば
僕の悪友
銀座のクラブが大好き
名古屋から新幹線に乗って
東京へ

いそいそ
お気に入りホステスと同伴出勤

「東京は都会じゃにゃー。銀座のホステスは高級だぎゃー、楽しいにゃー。これ、とっといてちょー」と
チップを握らせる

このホステスさん
先月まで池袋で働いてた

整形して
銀座のお店の面接に
成功
「銀座のホステス」として
働いてる
これって
ホステスロンダリングじゃないか

偉大なる田舎・名古屋の紳士くん
おみゃーさまのセンスは
「銀座のビールは、うみゃー」って喜ぶのと
同じだぜ

恥ずかしいぎゃー

話し変わって

不況で
安売りしても
患者様が来ない美容外科医の間で

銀座で開業するのが
流行してる
「銀座」のブランドつけりゃ
安売りしなくても
納得するのが
日本人

国がかわれば
ブランドも変わる

僕のビジネスパートナーでもある、上海富華美容中心の院長のお気に入り
である
上海夜総会のママさん

日本の錦糸町で
女を磨き
ホンコンの舞庁でキャリアを積んだ
立志伝の主人公

彼女の店のホステスは
「キンシチョーナンバーワン」と信じてる

上海では
闇ビジネスとして
日本の大学の
偽の卒業証書が売られてる

もちろん犯罪だが
中国人にとっては
セイコーやソニーのコピーつくるくらいの感覚なんだろう

中国人は
日本の大学のこと
ほとんど知らないから
独自のブランドができている

一番高いのが日本大学
東洋大学とか
亜細亜大学も
人気がある

日本のブランドと無関係なんだ

安くて
お買い得と
僕が推薦する銘柄は
京都大学とか
名古屋大学とか
大阪大学みたいな
地方の
偏差値の高い大学

「三つ買っても、日本大学より安いんだから、お買い得だよ」って
教えてあげるんだけど

中国人
誰も買わない


ブランドって
実体のない
幻想なんだな

壊れないよう
いつも
メンテナンスしてないと
消えるものなんだと
思う

ドクター・アリは
アブダビの
ブランド美容外科医

ブランド維持のための
涙ぐましい

努力を
明日

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