SBSH0161.JPG
「稼ぐに追い付く貧乏なし」と
バリバリ働き

バブル崩壊の痛手から
順調に回復しつつあった
僕に
突然
大きな災難が降り懸かってきました

「医業停止」です

厚生省は「医道審議会」という諮問機関を持っていて、悪い医者に
医師免許の停止
あるいは
医師免許の取り消しをするんです

「今年は高須克弥の処分を検討するらしい」という情報が入ったのは
罰金払ってから、かなり経ってからでした

日本の制度は三権分立だって知ってるよね

立法、司法、行政

刑罰を決めるのは司法

しかし、行政も罰を与えることができるんです
これが
「行政処分」

医道審議会は行政処分を決める政府の諮問機関

行政処分の対象になるのは「罰金以上の刑事罰を受けた医師」

どの程度の罰金でどの程度の処分にするかは
条文化されていない

刑事罰での医師法や薬事法違反の罰金は安い

十万円とか二十万円とか
リーズナブル

でも行政処分はかなり厳しい

三十万円の罰金でも
三ヶ月から半年の医業停止

僕は三億円の罰金なんだから
最低でも
3ヶ月×3000000000÷300000=3000ヶ月

最高なら
6000ヶ月!

一年が12ヶ月だから・・・・・・・・えーっと

免停解除まで
生きてないじゃんか

医道審議会の諮問委員に情状酌量を訴えなくちゃ

僕は
医師としては何の問題もないんだから
形式犯による罰金刑は
行政処分の対象じゃないんじゃないか?
話せばわかる

いや
わからせる自信はある

たてまえは開かれた政治なんだから
「ソクラテスの弁明」くらいのチャンスはあるんじゃないかな

調べてみた

医道審議会の委員はどのように選ばれ
どのように審議されるんだろうか?

れがかなりいい加減なんだ
諮問プロセスは非公開
諮問委員は手づるがあればわかるが
最高裁判所の判事みたいに弾劾も否認もできない

厚生省の言うがままになる委員ばかり

ツテをたどって諮問委員に接触

「厚生省の役人が決めて追認しとるだけだよ。個々の事情は、わしらわからんからね」

お役人に盾突いて僕を擁護してくれる気がないのはよーくわかった。

スキャンダル恐れて、政治家も逃げ腰。献金、全く役に立ってない

「高須克弥はおしまいだ」と
思ったんだろうね
親しい友人だと信じてた人が
くものこを散らすように逃げて
とても孤独

でも
いいや
高須クリニックには僕の優秀な弟子が何人もいる

彼らに働いてもらい
難局を乗り切ろう

優秀な弟子と看護婦引き連れ、自家用ヘリコプターで全国飛びまわってたんだ
院長の僕に忠実な君達が頼りだ
僕の代わりに働いてくれ


♪人は石垣
人は城
♪情けは味方
仇は敵 ♪
だよ


ところが この弟子たちが反乱を起こしたんだ

前門虎後門狼四面楚歌

今日の続きは
また明日
バイバイ