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ジョンソン先生と僕は

みるみるリッチになった

豊胸市場を
あらかた占領する勢い

「騎虎の勢い」って
僕らのこと

ジョンソングループは拡大につぐ
拡大

僕は僕で
有り余る資金を日本やハワイの不動産に投資

時はバブルの真っ最中
当時
僕は
「美容整形の千昌夫」と呼ばれてた

金持ちには
蟻がたかる

金持ちはアリマキ

蟻はアリマキの世話をし、甘い汁を吸うが

アリマキは蟻が必要
持ちつ持たれつの甘い関係

政治家にも沢山献金
マスコミや医学界にも沢山バラマキした

恩恵も絶大
闇のパワーの凄さに刮目したのもこの時

マスコミの世界は魑魅魍魎がいっぱい

スポンサーの悪口書いて部数伸ばす
変種もいる

スキャンダル週刊誌「週刊文春」は
三週間に渡って
「ドクター高須の医は算術」特集を組んだ

売り上げに気をよくした文藝春秋でも
特集組んだ

この記事が
国税局査察部の関心を呼び
僕のところへ
マルサのみなさんが
大挙して押し寄せ
強制税務調査

名古屋国税局開闢以来の多額申告漏れ摘発

日本は「出る杭は打たれる」んだって

当時
同じように
「文藝春秋」で特集組まれて
それが
ケチのつきはじめだと
ぼやいておられた
田中角栄さんは
「文藝春秋の自分の記事読んで
頭にきて
オールドパー飲み過ぎて
自分の部屋のある二階の階段踏み外して
転げ落ち
左手を怪我した」と
悔しそうに語って下さいました

出る杭をいくら打っても
杭が強けりゃ
引っ込まないよ

僕らの作った杭は大き過ぎて
自分ではコントロール不可能
そんなに沢山お金が申告漏れだったなんて
ホントにわからなかったんだ

マルサも理解してくれて
僕は
逮捕もされず
「所得税法違反の責任罰」とかで
三億円罰金払わせられた
追徴金が十億円ほど
出たかな?

物凄い利益だったんだもの
こんなはした金
経済的ダメージは微々たるもの

それより
不動産倒産のバブルの拡大が凄さましく
追徴金や罰金は数ヶ月でチャラになった

僕の最大の失敗は
日本で働いていたこと

外国に半年以上居住してれば
日本で所得税払う必要ないんだって
仲良しになったマルサの友人が
教えてくれた

もう
大丈夫
知恵もついたし
これから
バンバン稼ぐぞ

ビジネスにせいをだす
かっちゃん

この時
ハブル崩壊の一年前

嵐の前の静けさ

このあと
地獄の釜の蓋が開いたんだ


続きは

明日