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二十年ほど昔のことです
世界最大の
美容整形シリコンインプラントメーカーである
ダウコーニング社とアメリカ中の美容のためのシリコン業者は
巨大隕石の直撃をうけました

巨大隕石は神の気まぐれで
落ちて来ます

地球規模の巨大隕石の話しを少しします

恐竜が跋扈していた
遠い昔
南米に巨大な隕石が落下したそうです

知っていますね

衝撃で天空は塵と埃に覆われ
太陽の光が遮られ
気候の急激な変化に順応できない恐竜は絶滅し
順応できた
哺乳類の時代が始まったそうです

シリコン業界を壊滅寸前まで追い詰めた
巨大隕石は
一人の中年女性でした

中年女性は抗原病を患っていました。
全米に配信されているテレビの人気番組に出演し、シリコンゼリー入りのプロテーゼを使った豊胸手術を受けたら抗原病になったと訴えたのです。

抗原病は重症で、悲惨な有様でありました。

この番組は空前の視聴率で
大反響を巻き起こしました
すでに豊胸手術を受けた人々に与えたショックは絶大でした

「私も抗原病になった」と訴える患者が続行しました
「乳癌になった」という患者も次々名乗り出ました
これが
有名な「シリコンパニックです」

訴訟の嵐が全米に吹き荒れ
あわてたアメリカ政府の食品医薬品局(FDA)は
シリコンゼリー入りのプロテーゼの生産と使用を禁止します

訴訟に負け
莫大な賠償金の負担に耐え切れなかった
ダウコーニング社は瞬くまに倒産してしまいました

FDAは生理食塩水入りのプロテーゼの生産と使用は禁止しませんでした

巨大恐竜ダウコーニング社が絶滅したあとは
小型哺乳類であるジョンソン先生の会社の独壇場です

アメリカの傀儡である日本でも
同様のパニックがおこり、日本の厚生省は日本の医療メーカーでも作っていたシリコンゼリー入りプロテーゼの生産許可を取り消しました

当時アメリカ美容外科学会で売り出し中で日本中にクリックチェーンを展開中の僕のところへ
ジョンソン先生から手紙が来ました

「親愛なるドクター・タカス
友人であるあなたに、無償で私の開発した内視鏡を使う豊胸テクニックを教授してあげようと思っています。
条件は私の手術キットとプロテーゼの広告に全力で協力することです
賛同してくれるならヒューストンメディカルセンターに来て下さい。大歓迎します」



あー 疲れた

続きは明日