ネット診察室へようこそ。
Dr.TAKAKOです。
東大の弥生講堂はほほ満席、250人ほどが参加しました。
私は司会進行役で参加させていただきました。
講師は、
山田正彦先生 (元農林水産大臣)、鈴木宣弘先生 (東大大学院教授)、井上正康先生 (大阪市立大学名誉教授)。
鈴木宣弘先生は、農業の危機のお話しをユーモアたっぷりにお話ししてくださいました。
その一部を紹介します。
江戸時代の日本は、生活に使う物資やエネルギーのほぼすべてを植物資源に依存していた。鎖国政策により資源の出入りがなかった日本では、さまざまな工夫を凝らして再生可能な植物資源を最大限に生かし、独自の循環型社会を築き上げた。世界は、その江戸時代の見事な循環経済を絶賛した。
しかし、戦後は米国の小麦生産過剰による日本への売り込み戦略により、国内の各地で 「洋食推進運動」 が実施されることになる。
日本人の食生活近代化というスローガンのもとに、「栄養改善普及運動」 や 「粉食奨励運動」 が展開されたのである。これらは、まさに欧米型食生活崇拝運動であり、和食排斥運動でもあった。
また、現在はお米の需要が減少しているとして、水田の畑地化も推進しようとしていますが、加工用米や飼料米も含めて、水田を水田として維持することが、有事の食料安全保障の要であり、洪水防止機能や伝統文化、コミュニティの維持などの大きな多面的機能もあります。水田の短絡的な畑地化推進は極めて危険な方針と考えられます。
農業を守ることが最大の防衛であって、敵国にシーレーンを封鎖されれば、おしまいだと、鈴木先生は話されていました。
山田正彦先生の種子法やオーガニック給食のお話、井上正康先生のコロナとワクチンのお話など、とても素晴らしい講演会でした。
こう言う日本の危機的な状況を多くの方が理解して、政治が変わる事を切に望みます。
他人事と思いがちですが、ひとりひとりが自覚していかないと将来が不安です。
今日も明日も明後日も、
花嫁美肌で毎日を過ごせますように。
Dr.TAKAKO
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