日本皮膚科学会総会 in 横浜
スロベニアから帰国した週末は、横浜で開催された日本皮膚科学会総会に参加しました。
そこで、昨年から発売を心待ちにしていたニキビ治療機器「アビクリア(AviClear)」に、ついに出会うことができました。
昨年末の発売予定と聞いていたのですが、その後アメリカ本社のキュテラ社が破産申請を行ったという報道があり、日本での発売が危ぶまれていました。実際、私自身も非常に心配していました。
しかし今回の展示会場で、日本キュテラの社長から直接お話を伺うことができました。財務再建策が講じられ、会社は立て直しに成功し、今後の運営には問題がないとのことでした。
また、日本での発売が遅れたのは、厚生労働省による承認に時間がかかったためとの説明も受けました。
そして今回、日本皮膚科学会総会の場が、アビクリアが日本で正式に披露される初めての機会となったのです。
アビクリア(AviClear)は、アメリカのCutera(キュテラ)社が開発した、世界初のFDA認可を受けたにきび治療用レーザー機器です。2022年に米国FDA(食品医薬品局)の承認を受け、従来の薬物療法とは異なる、非侵襲的なにきび治療法として注目されています。
その特徴は
✅ 1. にきびの根本原因にアプローチ
アビクリアは、皮脂腺をターゲットにした1726nmの特定波長のレーザーを使用します。この波長は皮膚の中の皮脂腺に吸収されやすく、過剰な皮脂分泌を抑えることにより、にきびの根本原因に直接働きかけます。
✅ 2. 薬を使わない治療
従来のにきび治療では、抗生物質や外用薬、ホルモン療法などが一般的でしたが、AviClearは薬剤を一切使わずに治療が可能です。そのため、長期的な抗生物質使用による耐性菌のリスクや副作用がありません。
✅ 3. 幅広いにきびに対応
軽度から中等度、さらに重度の炎症性にきびに対しても臨床効果が確認されています。
✅ 4. ダウンタイムが少ない
施術後の赤みや腫れは最小限で、日常生活への影響がほとんどありません。
✅ 5. 長期的な効果
AviClearは3回の施術(1か月間隔)を基本とし、治療終了後も数か月から1年以上にわたってにきびの再発が抑えられるという報告があります。
症例写真は下記からご覧下さい。