アトピー性皮膚炎の新しい外用薬「CBDクリーム」 | 院長が自ら行った最新美容治療体験記

アトピー性皮膚炎の新しい外用薬「CBDクリーム」

日本皮膚科学会が制定したアトピー性皮膚炎ガイドラインでは

アトピー性皮膚炎を治療するための外用薬には

保険診療では

ステロイド外用薬

タクロリムス外用薬

保湿剤

があります。

 

またガイドラインにまだ載っていませんが

最近新しい保険診療の外用薬である

JAK阻害剤外用薬

が発売されています。

 

当院でもこのガイドラインに則ってアトピー性皮膚炎を治療していますが、ステロイドの外用に抵抗のある患者さんも見えるため

保険外診療として活性酸素を抑え過酸化脂質を作らせなくして乾燥肌を改善するSODを配合した外用薬

VA軟膏

AOA軟膏

AD軟膏

を処方しています。

 

今回これに加え、CBDクリームを導入することにしました、

 

CBDはカンナビジオールの略で、麻に含まれる成分のひとつです。

麻というと、麻薬である大麻を思い浮かべますが、THCという精神作用を持つ成分は日本では麻薬取締法で禁止されています。

一方、CBDはTHCと異なりこの精神作用を持っていませんので、禁止薬物ではありません。

 

でばCBDにはどのような作用があるのでしょうか?

 

人の体内には内因性カンナビノイド・システムという体調を調節する機能(ホメオスターシスを維持する機能)があることが分かってきました。そして体内のカンナビノイドが足りなくなると病気や体調不良の原因になり、癌,認知症、糖尿病(2型)、心臓病、自己免疫疾患や、統合失調症、自閉症スペクトラムなどの精神疾患に悪影響する可能性があります。

 

また皮膚においては内因性カンナビノイド・システムが免疫反応と神経系の反応を促進します。このためカンナビノイドの欠乏は皮膚の構造に影響を与え、皮膚と皮下組織の疾患が増えることになります。

 

この足りなくなったカンナビノイドをCBDとして補うことでいろいろな病態を治療できる事が分かってきました。

 

皮膚疾患への具体的な効果

湿疹や乾癬などの慢性の皮膚疾患、また接触性皮膚炎などの急性の皮膚疾患はいずれも、発疹、掻痒、感染のリスクの増大、精神的なストレスなどが伴います。また皮膚炎の症状は免疫反応によって悪化することがよくあります。研究によれば、CBDが持つ抗炎症作用と鎮痛作用は、こうした症状を軽減させる可能性があります。CBDにはまたケラチン生成細胞(角化細胞)の増殖を阻害する作用があり、乾癬をはじめとする皮膚疾患の治療に有効である可能性にも言及されています。

さらに、CBDは内服することもでき、これにより皮膚炎に伴う精神的なストレスが軽減でき、症状を緩和し患者の不安やうつ症状を和らげるということも分かっています。

 

当院では導入にあたって当院受診中のアトピー性皮膚炎の方に使用して頂き、その結果、多くの方でかゆみが軽快し皮疹が改善するというとても良い結果を得ることができました。

 

CBDクリーム 30g 5,000円

※被髪部以外は全身に使用できます。

 

保険外診療になりますので、

初診料3,000円 再診料1.000円が別途、必要になります。

いずれも税別です。

 

遠方の方はオンライン診療(ビデオ通話等)で処方することも可能です。

ご希望の方は下記から問診票を送付して下さい。

 

CBDクリーム問診票

 

注意

保険外治療薬になります。

副作用:まれにかぶれる場合があります。

本品は麻の茎から抽出した成分を含有した外用剤です。

米国Nerovana社で製造されたTHCを含まないCBDをクリームに配合したもので、我が国法律に則って輸入した合法のものです。

日本国内では同様の効果を持った薬剤はありません。

海外ではTHCを含んだものも合法の国もあり、一般的に市中で購入できるクリームで、大きな副作用は認めていません。