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「艦長、後方より米艦隊接近」 菊川がレーダーから顔を上げた。
「佐世保からだな、そのままやり過ごせ」
米艦隊は停泊中のゆきかぜを追い越し、ウラジオ港の 入り口に布陣した。
「あっ!艦長、SPY-1レーダー停止、またあの現象です!」 菊川が叫んだ。 小林も梅田を振り返った。
「真喜志1尉、何か感じるか?」 像が浮かんできません」
「艦長、敵の能力者でしょうか?」 なっちがスクリーンを見つめるとウラジオ港を見下ろす 映像が映し出された。 小林が驚いて立ち上がった瞬間、港の軍艦から火柱が上がった。
「ミサイルだ!艦長、港が爆撃されてます」 菊川もスクリーンを凝視した。
スクリーンにはウラジオ港の入り口を固める米艦隊が現れた。 対艦ミサイルが撃ち込まれてます!」 菊川が叫んだ。
「反撃出来ないのか?艦長、米艦もシステムダウンのようです」
「艦長、本艦にもミサイルです!」 真喜志1尉が叫んだ。
「1尉、迎撃を頼む」
画面にはゆきかぜをめがけて飛んでくる10発のミサイル が捉えられた。 菊川の号令で10発の迎撃ミサイルが射出された。
「きみさん!」 二人が同時に目をつむると迎撃ミサイルが敵ミサイルを 捉え、次々に撃破していった!
「やったー!」 CICには歓声がこだました。オペレーター達は立ち上がり 画面に向かってガッツポーズを繰り返した。 美弥子の叫びに菊川が反応した。
遂に戦端が開かれた。
ゆきかぜは正体不明の敵の攻撃に対抗して、その只中に 突入していった。
つづく |