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「しかし艦長、敵潜がウラジオを攻撃したというのは?」 菊川が梅田を見た。
「最早あの敵潜はロシア軍ではないという事だ。能力者 勢力による反乱、事実として受け止めねばならんな」 小林が振り向いた。
「代わりました、梅田です」 ようです。既にロシア全土が内戦状態に陥っています」
「それは、アメリカからですか?」 には防衛出動が指令されています」
「そうですか、米軍の動きは?」 日本政府にも事前通告がきました」
「総理は?」 指揮で動いて下さい。と言っても現状で動けるのはゆきかぜ だけです、米軍の動きは気にせず我々からの指示を待って下さい」
「分かりました。我々はこの海域で待機します、ロシア軍の 動きがあれば連絡をお願いします」
「艦長、どうしました?」 小林が梅田を振り返った。 はい、梅田です」 が入りました」
「大統領から?」
「艦長、シャトルが爆破されました」
「何ですって!シャトルが…利倉さん、そのシャトルには 能力者部隊が乗っていたのでは?」
「艦長、総理がお話したいとの事です」
「何です?我々のですか?」 なっているとの事です、さっきのシャトルの撃墜で宇宙空間 の主導権を敵に握られたようですね」
「はい、最低2名出して欲しいと」
「艦長…」 小林が立ち上がった。
「総理…分かりました、人選はお任せ下さい」
「総理、それは!…分かりました。30分後に出発させます」 を通知してありますので、識別の問題はそれで」 そのまま梅田は無線を切った。 小林が梅田に詰め寄った。
梅田はゆっくりと立ち上がった。
梅田のただならぬ表情に、小林は異変の重大性を 感じ取っていた。
つづく |